ホームページを運営するなかで、さまざまな理由からドメインを変更するケースがあります。ドメインはブランディングやユーザービリティの面でも大きな役割を果たしますが、変更する際には注意が必要なポイントが存在します。
こちらの記事では、ホームページのドメインを変更する際に覚えておきたいいくつかのポイントをご紹介します。ドメイン名の変更を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
ドメイン変更が必要になるケースとは?
そもそも、ホームページのドメインを変更するタイミングにはどのようなケースが考えられるのでしょうか。たとえば、社名変更やサイトの方向性の見直しによるドメイン変更が挙げられます。
冒頭でも触れたとおり、ドメイン名はブランディングにおいて重要な役割を果たします。社名を変更した、あるいはサイトの方向性が変わった場合には、統一性をもたせるためにもドメイン変更が必要になるでしょう。
また、無料ホームページ作成サービスで開設したホームページの場合は、サービス提供会社のサブドメインが割り当てられるケースが一般的です。
このような場合、SEOの効果が上がりにくく、サービスの提供が終了してしまった場合にも大きな損失を受けてしまいます。このようなサービスからの乗り換えも、ドメイン変更の大きな理由となるでしょう。
ドメイン変更には注意が必要なポイントが
記事の冒頭にてドメイン変更には注意が必要なポイントが存在するとお伝えしました。ホームページのドメインを変更する際には、あらかじめ考えうるリスクをしっかりと理解して置くことが重要です。
では、ホームページのドメイン変更を伴う注意点を確認しておきましょう。
ドメインエイジがリセットされる
検索エンジンが表示順位を決定する指標はいくつもあり、その中のひとつがドメインエイジです。
ドメインエイジとはドメインを取得してからの期間のことで、新たに取得したばかりのドメインは検索エンジンに評価されるまでにある程度の期間が必要になります。
そのため、ドメインの変更を行ってしばらくはホームページの集客力が落ちてしまうケースがあるのです。今まで使用してきたドメインを新たなドメインへと変更する場合、ドメインエイジがリセットされてしまうことを覚えておく必要があります。
外部リンクによる外部SEO効果を失うケースも
ホームページのドメインを変更する際に覚えておきたいもうひとつのポイントが、外部SEO効果への影響です。外部SEOとは他のウェブサイトからのリンクを獲得することで、検索エンジンが表示順位を決定する際の判断基準となります。
ドメインを変更すると、ホームページ内のすべてのURLが変更します。そのため、外部ウェブサイトからリンクが正常に作動しなくなってしまうのです。
これにより、検索エンジンからの評価が下がってしまうケースがあります。ただし、後述するリダイレクト設定を適切に行うことで、引き続き外部リンクを機能させることが可能です。
関連記事:SEOの外部対策って?内部対策との違いや対策方法をご紹介。
サイトのパフォーマンス低下を防ぐドメイン変更手順
ドメイン名の変更がホームページのパフォーマンスを下げてしまう可能性があることをお伝えしました。しかし、長い目で考えたときに、ホームページにとってドメイン変更が必要であるケースがあるのも事実です。
できるだけホームページのパフォーマンスを下げないためにも、ポイントを押さえてドメインを変更していくことが大切です。では、ドメイン変更の手順を確認していきましょう。
現在のURLをリスト化する
ホームページのドメイン変更を行う際には、現在のホームページ内のページURLをリスト化していきます。これは、ドメイン変更後のURLと照らし合わせる「URLマッピング」作成の準備段階です。
CMSにはホームページ内の全URLをリスト化する機能が備わっているケースも多いので、そうした機能を利用するとスムーズです。
URLマッピングを作成する
現在のURLをリスト化することができたら、ドメイン変更後のURLを割り当てたURLマッピングを作成していきます。
ドメイン名を変更するだけであれば、現在のURLのドメイン部分を変更するだけで問題ありません。ドメイン以外の部分も変更する場合には、一定の規則を設けることで変更漏れの防止につながります。
リダイレクトの設定を行う
ドメイン変更前と変更後のURLマッピングが完成したら、リダイレクトの設定を行います。リダイレクトとは、旧URLを訪れたユーザーを新URLへと転送する方法で、主に301リダイレクトという方法を使用します。
301リダイレクトの設定方法はいくつか存在しますが、「.htaccessファイル」の編集が一般的です。ただし、使用しているサーバーによって方法が異なる場合があるので、事前にサーバーに確認を行いましょう。
参考:ページの URL の変更と 301 リダイレクトの使用 – Search Console ヘルプ
サイトマップ送信でGoogleに認識してもらう
リダイレクト設定が完了したら、ドメイン変更前と変更後のサイトマップをGoogleに送信します。これによって、URLの移転を速やかにGoogle側に認識してもらうことができます。
詳細の手順についてはGoogleサーチコンソールヘルプに記載されていますので確認しておきましょう。
参考:大きなサイトマップを分割する – Search Console ヘルプ
ドメインを変更する際には常時HTTPS化もあわせて実施
現在運用しているホームページが暗号化通信に対応していない場合には、ドメイン変更とあわせて常時HTTPS化することをおすすめします。近年、HTTPS化の重要性は非常に高まっており、HTTPS化しているかどうかはホームページの集客力の面でも大きく影響します。では、HTTPS化の重要性について詳しく確認していきましょう。
Googleが常時HTTPS化を推奨
まずは、「HTTPSページ」と「HTTPページ」の違いについて確認しておきましょう。HTTPSページとは、SSLによる暗号化通信に対応しているページのことを指します。
SSLによる暗号化通信は、サイト上でのデータのやり取りを暗号化して悪意ある第三者による情報の頭頂や流出を防ぐための技術であり、ホームページのセキュリティを高める上で重要な役割を果たします。
関連記事:「SSL」でサイトの安全性・信頼性アップ!役割と重要性をご紹介!
SEOにおける非HTTPSページのデメリットとは?
検索エンジン最大手であるGoogleは以前からHTTPS化を推奨しており、非HTTPSページへの警告を強めています。例えば、Googleが提供するインターネットブラウザ「Chrome」は、アップデートのたびに非HTTPSページへの警告文を強調しています。
これにより、警告文を見たユーザーがホームページの閲覧を避けてしまう恐れがあるのです。また、検索結果においても非HTTPSは不利になる傾向があります。そして、この傾向は今後も更に強まることが予測されています。
関連記事:もはやSSL対応は当たり前!HTTPSページのアドレスバー表示が変更
情報漏えいは会社の経営を揺るがす
また、常時HTTPS化することはSEO以外の面でも大きな意味を持ちます。セキュリティ対策の重要性が高まる中、ホームページを常時HTTPS化していない企業はユーザーに対して不信感を与えてしまします。なにより、万が一個人情報を流出してしまった場合には、今後の会社経営に大きな影響を受けてしまいます。
日本ネットワークセキュリティ協会が公表しているデータによると、個人情報の流出による損害賠償額は1件あたり6億円以上と推定されています。安心してホームページを利用してもらうため、そして情報流出を防ぐためにもSSLによる常時HTTPS化は不可欠だと言えるでしょう。
関連記事:中小企業が狙われる!?セキュリティ対策が重要な理由
手順を押さえてドメインを変更しよう!
今回は、ホームページのドメイン変更を行う前にチェックしておきたい注意点や、ドメイン変更時の手順、あわせて実施したい常時HTTPS化の重要性についてご紹介しました。適切な手順を踏むことで、ドメイン変更後のホームページのパフォーマンス低下を防ぐことができます。ドメイン変更を行う場合には、適切な手順で行いましょう。
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