ホームページを運営しているなかで、「より多くの人に製品・サービスを知ってもらいたい」と感じる場面は多々あることでしょう。そんなときに検討したい施策のひとつが、インターネット広告の出稿です。しかし、インターネット広告の種類は数多くあり、何を選択するべきかわからないという方も少なくないのではないでしょうか。
こちらの記事では、インターネット広告の中でも「バナー広告」に焦点を当て、その概要や特徴、そして出稿のポイントについてご紹介していきます。
目次
バナー広告(ディスプレイ広告)はどんな広告?
まずは、バナー広告とはどういった広告なのかを確認しておきましょう。バナー広告は「ディスプレイ広告」とも呼ばれ、検索エンジンやウェブページが提供している枠に表示する広告です。主に画像や動画などを掲載することができ、広告の枠内をユーザーがクリックすることで、設定しているウェブページヘと誘導することができます。
総務省が公表している「平成28年通信利用動向調査報告書(企業編)」によれば、インターネットを利用した広告を導入している企業のうち、11.4%の企業がバナー広告を導入しており、これはインターネット広告の種類別で最も大きい割合となっています。
参照:統計調査データ:通信利用動向調査:報告書及び統計表一覧(企業編)
バナー広告の料金形態は主に4パターン
次に、バナー広告の料金形態について確認してみましょう。バナー広告の料金形態にはさまざまなタイプがあり、予算によっても選ぶべきタイプは異なります。ここでは、バナー広告の主な料金形態として4タイプを取り上げ、それぞれの特徴についてご紹介します。
インプレッション方式
インプレッション方式のバナー広告は、広告の表示回数(インプレッション数)に応じてコストを支払うタイプです。決定した回数分表示されるまで掲載され、クリック回数やコンバージョン数で金額が変動することはありません。バナー広告におけるもっともポピュラーな料金形態です。
クリック課金方式
クリック課金方式のバナー広告は、その名の通りクリックされた回数に応じてコストを支払うタイプです。広告が表示されただけではコストが発生せず、規定のクリック回数に達した段階で掲載が終了します。リスティング広告などではクリック課金方式が主流となっています。
期間保証方式
期間保証方式のバナー広告は、掲載媒体の広告枠を一定期間買い取って広告を掲載するタイプです。クリック回数やインプレッション数で料金が変動することはなく、期間中にクリックされることがなければ意味がない半面、多くのクリックが期待できる場合には高いコストパフォーマンスを期待できるでしょう。
成果報酬方式
成果報酬方式は、掲載したバナー広告から流入したユーザーがコンバージョンに至った場合にコストが発生するタイプです。表示回数やクリック数ではなく、成果に直結した場合のみコスト発生するので、比較的リスクの少ない料金形態だと言えるでしょう。
バナー広告の特徴を把握しよう
インターネット広告を活用する際、その特徴を把握しておかなければコストに見合った効果を得ることは難しいと言えます。次は、バナー広告の特徴について確認してみましょう。
認知度向上に適している
バナー広告は掲載する媒体を訪れた幅広いユーザーの目に触れるため、認知度の向上に適しています。自社の扱う製品やサービスを知らなかった層に認知してもらえる可能性があるのは、バナー広告の大きな特徴だと言えるでしょう。
また、バナー広告を表示するターゲットユーザーを絞り込む「ターゲティング」も可能です。検索履歴などから類推されたユーザーの志向や年齢・性別・地域などから、製品・サービスに興味を抱きやすい潜在層に限定して広告を表示できる点も特徴だと言えます。
視覚的にアプローチできる
バナー広告の特徴として、ユーザーに対して視覚的にアプローチできる点も挙げることができます。通常、製品やサービスのイメージ画像を見てもらうためには、ホームページなどで掲載しているコンテンツまで訪問してもらう必要があります。
しかしバナー広告であれば、ユーザーとのファーストコンタクトが画像や動画になるため、ユーザーの直感に視覚的に訴えかけることができるでしょう。
ユーザーの目に触れる機会が増える
料金形態の違いこそあれ、バナー広告はコストさえ支払えば必ず広告媒体に掲載されます。つまり、ユーザーの目に触れる機会を増やすという点では、一定以上の効果は保証されると言えるでしょう。
バナー広告出稿の基本をチェック
バナー広告で成果を上げるためにはどのようなポイントを意識すればよいのでしょうか。インターネット広告は、無計画に出稿したところで成果を見込むことはできません。次は、バナー広告出稿にあたって押さえておきたいポイントをご紹介します。
ターゲットユーザーを明確にする
バナー広告を出稿するにあたって必ず意識したいポイントのひとつが「ターゲット」です。ターゲットが定かでないままバナー広告を出稿したとしても、思うような効果を見込むことは難しいと言えるでしょう。
まずは、バナー広告をどういった人に見てもらいたいのか、どのような人が自社の製品やサービスに魅力を感じてくれるのかを明確にする必要があります。ターゲットを明確して配信先をセグメントする(絞り込む)ことで、より効率的なアプローチが可能になります。
バナーデザインで興味を惹きつける
バナー広告のデザインは、ユーザーがクリックするかどうかを左右する重要な要素です。ユーザーに認知・クリックしてもらうためにも、ブランドの認知度を高める「企業ロゴ」、製品・サービスの価値を理解してもらうための「メリット」、クリックしてもらうための「行動喚起」の3点を意識してデザインを決定しましょう。
また、枠内に情報を詰め込みすぎると見づらくなってしまうため、短くキャッチーな文言を意識し、シンプルなデザインを心がけましょう。
誘導先ページのクオリティも重要
忘れてはいけないのが、誘導先のウェブページのクオリティです。せっかくバナー広告でユーザーを誘導することができても、誘導先のページで離脱されてしまえば広告出稿の意味はありません。
そのため、バナー広告から誘導したユーザーの興味をさらに高めるよう、バナー広告を補完するような詳細な情報や、具体的にメリットを感じてもらえるような画像・動画などを掲載するようにしましょう。
また、バナー広告と誘導先ページのニュアンスにギャップがあると、ユーザーは離脱してしまう可能性が高まります。バナー広告との統一感も意識して、誘導先ページを作成することが大切です。
バナー広告を活用して認知度・集客力アップを目指そう!
今回は、インターネット広告のなかでもとくに多くの企業に活用されている、バナー広告の特徴やポイントをご紹介しました。自社の存在を知らないユーザーに対して視覚的にアプローチできるバナー広告は、上手に活用することで認知度拡大やブランディングに大いに役立てることができます。今回ご紹介した情報も参考に、バナー広告の活用に取り組んでみてはいかがでしょうか。
以下の記事では、主なインターネット広告6種類について、そのメリットやデメリットをご紹介しています。合わせてご確認ください。
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