ホームページの基礎知識2020.09.26[土]
ドメイン名を理解しアクセスアップにつなげよう!
ホームページを公開する際に準備が必要なものの1つとして「ドメイン名」があります。どのようなドメイン名を利用するのかの決断は、ホームページの公開にあたってとても重要なことになります。
ドメイン名とは何なのか、その役割と種類について説明します。また、独自ドメインとサブドメインの違い、独自ドメインを取得することのメリットについて紹介していきます。
なぜ独自ドメインの取得を勧めるのか、自社のホームページを運用する際に、独自ドメインで運用することの利点をわかりやすく説明します。
ドメイン名とはそもそも何なのか
ドメイン名とは、いわゆるインターネット上の住所にあたるものです。郵便で手紙を出す際に住所が必要なのと同じように、インターネット上で目的の場所にたどり着くために必要な住所がドメイン名です。ホームページのアドレスやメールアドレスの一部として使われます。
具体的には、このサイトのURL(https://interrock.co.jp/service/hp-service/)の場合は、「interrock.co.jp/service/hp-service」の部分がドメイン名となります。
インターネット上でコンピューターが情報のやり取りをする際は、数字や文字が羅列されたIPアドレスというものを使ってそれぞれの通信相手を識別しています。
しかし、このIPアドレスを人が覚えることは難しく、人にもわかりやすくなるよう数字を文字列に置き換えたものがドメイン名です。
ドメインの種類と注意点
ドメインにはどのようなものがあるのでしょうか。実際に使われているドメインの種類を見ていくとともに、ドメインを取得する際のルールや注意点についても知っていきましょう。
ドメインの種類
企業のホームページには、「co.jp」が多く使われています。またドメイン名は「.com」、「.jp」、「.net」をはじめさまざまな種類があります。
「co.jp」は日本国内に登記のある法人が利用できるもので、一法人につき1つのドメインしか取得できないルールがあります。したがって、上場企業のほとんどがコーポレートサイトにこの「co.jp」ドメインを利用しています。
同じドメイン名は取得できない
実際の住所が番地も細かく指定されて、同じものが二つとないようになっているのと同様、ホームページアドレスも同じものを使うことはできません。ユーザーが覚えやすいように企業名を使ったドメインを取得したいと思っても、既に取得済みの場合は、別のドメイン名を考える必要があります。
独自ドメインとサブドメイン、サブディレクトリ
ドメインがインターネット上の住所であると説明しましたが、ドメインには独自ドメインと呼ばれるものとサブドメインと呼ばれるものがあります。
ホームページを公開していくうえで、独自ドメインで運用するのかサブドメインで運用するのか、それぞれのメリット、デメリットを考えて運用方針を決めていく必要があります。
では、独自ドメインとサブドメインとは何なのかを解説していきます。
独自ドメイン
独自ドメインとは、そのサイトが保有する独自のホームページアドレスのことです。
一戸建ての住宅をイメージしてください。一戸建て住宅では、それぞれの家ごとに番地が決められています。どんなにお隣の家が近くても、お隣と同じ住所だということはあり得ません。
サブドメイン
ホームページをネット上に公開する際には、独自ドメインを取得しなくとも、無料ホームページ作成サービス会社などのドメインを借りてホームページを公開することができます。
サービス提供会社のドメインが「〇〇.ne.jp」である場合には、〇〇の直前に指定した文字列△△を加え、「△△.〇〇.ne.jp」と表示されるのがサブドメインです。
独自ドメインが一戸建てだとすると、サブドメインはマンションをイメージするとわかりやすくなります。サービス提供会社が持つマンションの一室に入居するようなイメージとなります。
したがって、住所には部屋番号を加える必要があります。そのため、ドメイン名の前に部屋番号にあたる文字列が入るのです。
サブディレクトリ
ディレクトリとはファイルなどデータを格納する箱のようなものです。フォルダをイメージするとよいでしょう。サブディレクトリは、あるディレクトリの中に置かれたディレクトリを指し、階層構造でいうと、基点となるディレクトリの下位のディレクトリに位置づけられるのでサブディレクトリとなります。
サブドディレクトリはURLで表記すると以下のようになります。
「〇〇.ne.jp/△△/」「〇〇.ne.jp/□□/」。スラッシュの間の「△」や「□」がサブディレクトリとなります。
基本サブディレクトリを使用する場合は、本体のディレクトリに対して、同じテーマや目的で、より詳細な情報を掲載するときに使用します。
独自ドメイン取得のメリット
独自ドメインでホームページを運営するには、まずドメインを取得することから始まります。そしてドメインを取得した後には、ホームページを公開するためのサーバーを準備する必要があります。
ドメインの取得や維持、そしてサーバーを借りるためにも費用がかかります。無料で利用できるサブドメインもある中で、法人のサイトはほとんどが独自ドメインで運用されています。費用を負担してでも独自ドメインで運用するメリットについて解説します。
ドメイン名がもたらす社会的信用
上場企業の9割以上は、「co.jp」ドメインを利用してコーポレートサイトを運用しているといわれています。
この「co.jp」ドメインは、企業の信頼性を表す1つの指標になっています。「co.jp」ドメインに限らず、独自ドメインを取得していることは、会社の信頼性を高めることにつながります。
会社案内や名刺などの印刷物にもURLを記載するため、無料ドメインを利用している場合は一目でそのことがわかります。
ユーザーが覚えやすい
△△株式会社の場合、独自ドメインであれば「△△.co.jp」や「△△.com」などと入力することとなり、会社名とURLがリンクしていればユーザーも覚えやすくなります。
しかし、サブドメインを利用する場合は、「△△.」と自社のホームページと識別する文字列をドメイン名の前に付与するため、どうしてもURLが長くなってしまいます。長くなるということは、それだけURLも覚えにくくなるのです。
専用メールアドレスが利用できる
独自ドメインを取得すれば、メールアドレスも@以降は独自ドメインとなります。名刺や問い合わせ先として記載してあるメールアドレスがプロバイダーメールやフリーメールのアドレスだった時、ユーザーが会社にいだくイメージはプラスに作用するでしょうか。
ホームページ同様、メールアドレスが独自ドメインであることは、信頼に値する企業だという印象を与えます。
特にプロバイダーメールやフリーメールはスパムメールや迷惑メールの発信源となっている場合も多く、同じドメイン名のメールを受信することに抵抗を感じるユーザーもいるかもしれません。
SEO対策に有利
ホームページを公開しても、だれの目にも止まらなければ意味はありません。キーワードの検索結果として検索エンジンに表示されることがユーザーの流入経路の1つとなりアセスアップにつながります。
独自ドメインを利用することは検索エンジンで上位表示をさせるSEO対策に有利だといわれています。これは独自ドメインがSEOに強いのではなく、サブドメインを利用することにSEO対策上でのデメリットがあると言い換えることができます。
同じドメインのサイトは表示数に上限がある
検索エンジンが検索されたキーワードに対し、同じドメインのサイトばかりを上位に表示することは少なくなっています。
検索を行うユーザーにとっては、同じドメインのサイトが検索結果を占拠していては比較することができず、検索エンジンとしてはユーザーのニーズを満たすことができなくなるからです。
したがって、同じドメインを使っている他の会社や個人の運営するホームページが、自社のホームページと同じジャンルとなる場合は、ドメイン内でライバルが多くなり、検索エンジンの結果に表示される可能性が低くなってしまうと考えられます。
同じドメインのサイトの悪影響を受ける
同じドメインを利用しているサイトが検索エンジンから何らかしらのペナルティーを受けると、同じドメインの自社のホームページも評価を落としてしまうことになります。
検索エンジンからの評価が落ちるということは、検索結果に表示されなくなってしまうということです。
独自ドメインで運用する場合には、自社のホームページだけが評価されることになるので、他サイトの巻き添えをくらうようなSEO的リスクは回避することができます。
独自ドメインのデメリット
独自ドメインのデメリットとして考えられる大きな理由は、費用がかかるということです。独自ドメインを取得していないとなると、ドメインやサーバーの維持管理費を捻出することにも困窮している会社なのかという疑いをもたれてしまう可能性もあります。
法人サイトは独自ドメインで運用しよう
ホームページを公開する目的は、多くのユーザーを誘致し、自社の商品やサービスを見てもらい、さらに購入するという行動をしてもらうことにあります。
法人の場合も個人の場合も相手が信頼に値する企業かどうかということは、取引開始にあたって一番初めに考えることです。
この記事で紹介したように、ホームページが独自ドメインで運用されているということは、ユーザーに対し自社の信頼性を高めることにつながります。
そして自社のホームページのコンテンツをより充実させて独自ドメインの自社サイトを育てていくことが、検索エンジンからの評価も高めることとなり、SEO対策としても重要な施策の1つとなります。
取引先からの信頼を得て企業を発展させていくためには、コストがかかろうとも独自ドメインを取得するべきだと考えた方がいいのではないでしょうか。
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