パソコンやスマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスが普及したことにより、インターネットはより身近な存在となりました。このような状況において、ホームページを活用して製品やサービスのプロモーションを行うことはもはや当たり前のようにも思えます。
また、会社にとってホームページを開設することは、自社サービスのプロモーションを行うだけでなく、会社の情報を一般に公開することで、信頼を獲得できるという非常に有益な施策と言えます。
今回は、ホームページを開設していない会社が抱える、3つのデメリット、それぞれの詳細について解説していきます。
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ホームページを開設していない会社は約1割
インターネットでの情報収集が定着した現代において、商品・サービスの情報を調べる時、就職活動時、ビジネスの打合せ等で訪問する時など、企業ホームページは様々な場面で利用されています。
しかし一方で、ホームページをまだ開設していないという会社も存在します。
平成29年通信利用動向調査報告書(企業編)によると、自社ホームページを開設している企業の割合は89.6%となっています。つまり、10%強の会社は自社ホームページを開設していないのです。
参照:統計調査データ:通信利用動向調査:報告書及び統計表一覧(企業編)
ホームページを開設していない主な理由としては、運用を担当する人材の不足、ホームページ開設・運用コストを捻出できないなどの理由が考えられます。
次に、ホームページを持たない会社のデメリットについて確認していきましょう。
情報を発信しづらい
ホームページを開設していない会社にもたらされるデメリットとして真っ先にあげられることの一つが、「情報を発信しづらい」ということです。
ホームページから発信できる情報は、製品やサービスに関するものだけでなく、事業内容や歴史、経営理念など、会社自体に関するものも含まれます。
会社そのものの知名度を上げるためのプロモーション自体が困難となってしまうという点において、非常に大きなデメリットと言えるでしょう。
紙媒体はホームページに比べて費用対効果が劣る
ホームページを持っていない会社は、各種プロモーションを行うための代替手段として、チラシやパンフレットを作成するといった手法を選択することも多いようです。
しかしながら、紙媒体を利用したプロモーションは配布するための手間やコストがかかるにもかかわらず、プロモーションの対象にできる絶対数が限られてしまいます。また、興味・関心の有無にかかわらずアプローチしなければならないため、商品・サービスを訴求するには非効率とも言えます。
一方でホームページは、地域や時間を問わずプロモーションを行えます。また、自社商品やサービスに興味・関心を持つ潜在顧客が自ら情報を求めてホームページを訪れてくれるため、効率的に成果を上げやすいと言えます。
このことから、紙媒体でのプロモーションの費用対効果は、インターネットを利用した場合と比べると雲泥の差があると言えるでしょう。
SNSがホームページの代わりにならない理由
専門的な知識を有した人材が確保できないためホームページを開設していないものの、TwitterやFacebook、各種ブログと言ったSNSを利用して情報を発信している会社もあります。
ここ数年でより一般的になったSNSには、ホームページを開設し運営することと比べると、専門的な知識も必要なく、気軽にプロモーションを行えるというメリットが存在します。
しかしながら、ホームページが果たす役割のすべてをSNSで補うことは難しいと言えます。
なぜならホームページは、ユーザーに伝えたい情報を蓄積・整理してユーザーを呼び込むプル型のメディアであり、SNSはタイムリーな情報をユーザーに届けるプッシュ型のメディアだからです。
ホームページのコンテンツはストック(蓄積)型であり、ユーザーにとって有意義な情報であれば半永久的に機能します。
一方でSNSの投稿はフロー(流動)型であり、時間がたつほどユーザーがその情報を見つけ出すのが困難になり、効果は薄れていきます。
このような理由から、ホームページの代わりにSNSを使用するよりも、異なる性質を持つメディアとして併用していくべきだと言えます。
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優秀な人材を獲得しづらい
ホームページがない会社が抱える大きなデメリットとして、優秀な人材を確保しづらいという点を挙げることができます。
優秀な人材を確保することは、会社にとって非常に重要であることは言うまでもありません。
そして、冒頭でも触れた平成29年通信動向調査報告書(企業編)によれば、企業がホームページの開設目的として、「会社案内・人材募集」が93.7%と大部分を占めていることが報告されています。
では、企業がホームページを持たないことによる人材確保の面でのデメリットを詳しく見ていきましょう。
ホームページは求職者の大きな情報源
ホームページのない会社が求人面で不利になる理由として、求職者にとってホームページが大きな情報源であるという点が挙げられます。
平成26年に労働省職業安定局が公表した大卒者等のインターネットを通じた就職活動に関する調査では、就職活動で役に立った手段として「企業のホームページ」が最多の解答となりました。
参照:職業安定局・大卒者等のインターネットを通じた就職活動に関する調査
求職者が会社に関する公式な情報をできるだけ多く入手したいと思うことは当然だと言えます。
いまや企業の9割近くがホームページを開設しているなか、ホームページを持たない会社は求人の面で不利な状況に立たされてしまうのは言うまでもないでしょう。
ホームページがない会社は不信感を持たれやすい!?
ホームページを開設し、経営理念や経営方針、事業内容などの情報を公開することは、会社そのものへの信頼にもつながります。より多くの求職者の中から、経営理念や経営方針に賛同する人材を見つけ出すことができると言う点においても大きなメリットがあると言えるでしょう。
一方でホームページを開設していない場合、求職者から「怪しい企業」、あるいは「ブラック企業」と言ったネガティブな印象を持たれてしまい、就職希望先の候補から外されてしまうことも考えられます。ホームページがないという理由だけで応募を見送っている求職者が多く存在するという認識をする必要があります。
取引が広がりづらい
近年では企業間の取引において、インターネットを利用することが当たり前となっており、ホームページを開設していないということが、取引を広げるための障害となってしまう可能性があります。
取引見直しの対象になりやすい
ホームページを開設していない会社の中には、長年にわたりB2Bのビジネスを行っている特定の取引先が存在するため、新規の取引先を獲得することは重要ではないと考えている会社も少なくありません。
しかしながら、経済のグローバル化や、その時代の経済状況において長年の取引先が、今後も取引を継続してくれるという保証はなく、取引先を見直すことや、取引先の企業自体が倒産してしまうといったことも絶対にないとは言い切れません。
特に取引先の見直しを検討するような会社の場合は、ホームページを開設せず、企業情報をインターネット上で公開していないような信頼度の乏しい会社は、真っ先に取引見直しの対象とされてしまうかもしれません。そのようなリスクを考慮すれば、B2Bビジネスの世界においても、常に新たな取引先を探すことは不可欠と言えるでしょう。
ホームページのない会社は名刺のない会社のようなもの
またB2Bビジネスの世界においては、新規の取引先を探す際、必ず取引先の企業情報を確認します。これらは、その企業が取引先として信頼に値するか判断するためには必要不可欠であり、最終的には信用調査会社などが仲介することもあります。
ホームページを開設することは、言わば名刺を作成することと同じで、ホームページを開設せず企業情報を公開しないことは、新たな取引の開始時に名刺交換を拒否するようなものと言ってよいでしょう。そのため、複数の会社が取引先の候補にあげられた際に、自社だけがホームページを開設していなければ、その時点で出遅れてしまっていると考えるべきでしょう。
何よりも信頼関係が重視されるB2Bビジネスの世界においては、ホームページの開設は必要不可欠と言えます。
まとめ
今回は、ホームページを開設していない会社が抱える3つのデメリットについて解説して来ました。
インターネットの普及が著しい昨今において、ホームページを開設し企業の情報を公開することは、名刺を作成することと同じくらい重要と言えるでしょう。
また、普及が著しいTwitterやFacebook、各種ブログなどのSNSは、ホームページとは性質が異なる情報発信ツールであり、ホームページ取って代わるものではないということも覚えておく必要があります。
ホームページを持っていない場合は、会社の信頼度を上げて、持続的なPRを行ったり、優秀な人材や新たな取引先を獲得するためにも、すぐにホームページの開設を検討してみてはいかがでしょうか。
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