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ページ表示速度測定ツール「PageSpeed Insights」の評価がより厳格に!

ホームページを運営しているなかで、「表示までに時間がかかるな」と感じたことはありませんか?

ホームページの表示速度の改善は、サイト運営者が取り組むべき重要な要素のひとつであり、近年その重要性はさらに高まってきています。そして最近、ホームページの表示速度を計測するツール「PageSpeed Insights」のスコア判定が厳しくなったことが話題となっています。

今回は、PageSpeed Insightsの変更点に関する情報と、表示速度が重要視される理由、そして表示速度を改善するためのポイントについてご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

PageSpeed Insightsとは?

まずは、PageSpeed Insightsとはどういったツールなのかを確認してみましょう。PageSpeed Insightsとは、Googleが公式提供しているウェブページの表示速度計測ツールです。URLを入力するだけで100点満点中のスコアが表示され、ユーザービリティを向上させるための指標として役立てることができます。

そして2018年11月14日、Googleウェブアスター向け公式ブログが、PageSpeed Insightsの評価方法を変更したことを発表しました。

「PageSpeed Insights、Lighthouse の使用を開始しました」というタイトルで公開されたブログでは、PageSpeed Insightsの分析エンジンとして「Lighthouse」を新たに採用したことが報告されています。そして、この変更によってページ表示速度のスコアが悪化してしまったサイトが多く報告されているのです。
参照:Google ウェブマスター向け公式ブログ: PageSpeed Insights、Lighthouse の使用を開始しました

ページ表示速度改善はなぜ重要?

そもそも、ホームページの表示速度はなぜ重要視されているのでしょうか。ホームページの表示速度はユーザービリティ、そしてSEOにも影響する要素であり、年々重要度が増しています。では、ホームページの表示速度が重要視される理由について確認していきましょう。

表示速度の遅いページはユーザーの離脱を招く

ホームページの表示速度は、ユーザーに快適に閲覧してもらえるかどうかを左右する要素です。いくら有益な情報が掲載されていたとしても、表示されるまでに多くの時間を要する場合にはユーザーに大きなストレスを与えてしまうことになります。

その結果、内容を見る前にページから離脱し、他のサイトへと移動してしまう可能性が高まってしまうのです。ユーザーに対してスムーズに情報を提供するためにも、ホームページの表示速度向上は非常に重要だと言えるでしょう。

SEOの面でも表示スピードは重要な指標

また、ホームページの表示速度はSEOにも影響します。そもそも、SEOにおいてユーザービリティは重要な要素のひとつです。読み込み速度が遅く、ユーザーにストレスを与えてしまうページはSEOにおいて不利であることは言うまでもないでしょう。

また、Googleは検索結果の表示順位を決定する「アルゴリズム」の更新を絶えず実施していますが、ウェブページの表示速度に関するアップデートも行っています。SEOの効果を損なわないためにも、表示速度の改善は不可欠だと言えるでしょう。
関連記事:読み込み速度の遅いサイトは注意!Googleが「スピードアップデート」を導入開始

ページ表示速度改善にスマホ対応は不可欠

ホームページの表示速度を改善していくためにも不可欠になるのが、スマートフォンからの閲覧に対応することです。

スマートフォンを始めとしたモバイル端末が急速に普及したことにより、「モバイルフレンドリー」なホームページづくりは非常に重要性が高まっています。

では、モバイルフレンドリーであることの重要性や、スマートフォンからの閲覧に対応するための方法をご紹介します。

スマホでのインターネット利用がパソコンを上回る

総務省が公表している「平成29年通信利用動向調査の結果」によれば、平成29年の世帯におけるスマートフォンの保有率は75.1%であることが報告されています。平成22年の世帯におけるスマートフォンの保有率は9.7%であり、急速に普及していることがうかがえます。

また、個人におけるインターネット利用機器の状況では、スマートフォンを利用している人が59.7%、パソコンを利用している人が52.5%と報告されています。つまり、インターネットに利用する端末として、パソコンよりもスマートフォンのほうが主流となっているのです。
参照:統計調査データ:通信利用動向調査:報道発表資料

スマホ未対応が表示速度低下につながる

では、スマートフォンからの閲覧に対応していないホームページは、表示速度の面でどのような影響を受けるのでしょうか。一般的に、スマートフォンはパソコンと比べると通信速度が劣るケースが多く、ホームページ向けに作成されたホームページを表示しようとすると時間がかかってしまう場合があります。

とくに、パソコンでの閲覧を前提に大きな画像や動画を使用している場合には、さらに表示速度が遅くなってしまう可能性があります。

スマホ閲覧に対応するにはレスポンシブウェブデザインがおすすめ

では、ホームページをスマートフォンからの閲覧に対応させるにはどうすればよいのでしょうか。その方法のひとつがレスポンシブウェブデザインです。

レスポンシブウェブデザインとは、閲覧端末の画面サイズに合わせて自動的に表示することができる技術で、パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレット端末からの閲覧にも対応することが可能です。

また、レスポンシブウェブデザインはパソコン用・スマートフォン用のようにホームページを分ける必要がないので、更新や修正の手間も抑えることが可能です。ホームページのスマホ対応を検討している場合には、有力な選択肢となるでしょう。
関連記事:レスポンシブWebデザインとは?メリットやデメリットをチェック!

ホームページの表示速度を改善するポイント

さて、ホームページの表示速度を改善するためにはスマートフォンからの閲覧対応が不可欠だとお伝えしました。しかし、ホームページのスマホ対応は快適に閲覧してもらうための最低条件であり、さらに表示速度を改善するためにはそれ以外の工夫も必要になります。

では、ホームページの表示速度を改善するためのポイントを確認していきましょう。

ホームページに使用する画像の最適化

ホームページの表示速度を改善するのに有効な方法として、使用する画像の最適化を挙げるとができます。たとえば、多くの画像を使用している場合、そのぶんだけ表示に時間がかかってしまいます。必要性の低い画像がないかチェックし、不要だと判断した画像は削除すると良いでしょう。

また、画像ファイル自体のサイズにも注目する必要があります。鮮明な画像はユーザーの目を引きつけるのに有効ですが、ファイルサイズが大きくなってしまいがちです。必要に応じて画像ファイル圧縮ツールなどを利用し、軽量化を図りましょう。

ソースコード(HTML・CSS・JavaScript)を縮小化する

HTMLやCSS、JavaScriptなど、ホームページを構成するソースコードの縮小化(ミニファイ化)も、ページ表示速度の改善に有効な方法です。具体的な方法としては、ソースコードの余分なスペースや改行、インデントの削除などが挙げられます。

PageSpeed Insightsで表示速度の計測を行うと縮小化されたファイルが生成されるので、それをホームページに反映させると良いでしょう。ただし、縮小化されたソースコードは読みづらく、編集の際に不便になってしまうので、オリジナルのソースコードは保管しておくようにしましょう。

ブラウザキャッシュの有効期限を設定する

ブラウザキャッシュの有効期限を設定するのも、表示速度の改善に有効な手段です。

ブラウザキャッシュとは、ユーザーのウェブブラウザにホームページのデータを一時的に記憶させる機能のことで、有効期限内にユーザーが再訪した際の表示速度が速くなります。

PageSpeed Insightsでは、ブラウザキャッシュの活用方法について紹介されているので確認してみましょう。
参照:ブラウザのキャッシュを活用する|PageSpeed Insights|Google Developers

ページ表示速度を改善して、快適に閲覧できるホームページに!

今回は、ホームページの表示速度を測定する「PageSpeed Insights」の変更点に関する情報や、表示速度改善の重要性、そして対策方法についてご紹介しました。ホームページの表示速度は、ユーザーに快適に閲覧してもらうため、そしてSEO対策としても重要です。今回ご紹介した情報も参考に、ホームページの表示速度改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。