ホームページ活用マニュアル2020.09.26[土]
ストーリー性のある「ブランデッドムービー」が注目を集める理由とは
通信技術の高速化や動画共有サイトの普及、スマートフォンやタブレット端末の登場によって、動画コンテンツはますます身近なものになりました。そして、多くの企業や自治体、さらには省庁まで、動画を使ったプロモーションに活発に取り組んでいます。
こちらの記事では、動画を使ったプロモーションのなかでも、最近注目を集めている「ブランデッドムービー」に注目し、その特徴や魅力、活用事例を紹介していきます。
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目次
ブランデッドムービーとは?
動画視聴が身近になったことで、動画を用いたマーケティングも一般的となりました。TVはもちろん、You Tubeをはじめとした動画共有サイト、さらにはFacebookやInstagramといったSNSでも動画によるマーケティングが行われています。
そして、近年注目を集めている動画マーケティングの手法が「ブランデッドムービー」です。ブランデッドムービーという名称からも分かる通り、動画を使って企業イメージやコンセプトを表現してブランディングを行うのが特徴です。
ブランデッドムービーと従来の動画広告の違いは?
新たな動画マーケティングのスタイルとして注目を集めるブランデッドムービーですが、具体的にどういった特徴があるのでしょうか。ここでは、ブランデッドムービーが従来型の動画広告とどのように違うのかについて、確認していきましょう。
商品の宣伝を目的としていない
従来の動画広告と大きく異なる点として、ブランデッドムービーは商品やサービスの宣伝を目的としていない点を挙げることができます。従来の動画広告では、「いかに商品・サービスのメリットを伝えるか」、「どのように視聴者の購買意欲を高めるか」を目的としています。
一方で、ブランデッドムービーの場合は、商品やサービスにスポットを当てるのではなく、企業のビジョンやコンセプトを伝えることを目的としています。この点が、従来の動画広告とブランデッドムービーの最大の違いと言えるでしょう。
ストーリー性がある
商品やサービスは宣伝しませんが、ストーリー性に重きをおいているという点が、ブランデッドムービーの大きな特徴と言えます。
短編映画(ショートフィルム)やドラマのようにストーリー性を重視した構成であるため、視聴者はマーケティング(消費者が意図しない情報提供)を意識することなくひとつの作品として観ることができるのです。また、シリーズ化して、一連のストーリーとして公開されているブランデッドムービーもあります。
動画の尺に決まりがない
従来の動画広告の場合、掲載する媒体によって15秒や30秒などの尺が決まっているのが一般的です。
しかし、ブランデッドムービーの場合、30秒から2分、長い場合には5分ほどのものもあります。動画の尺の長さに明確な決まりがないことも、従来の動画広告とは異なる点のひとつだと言えるでしょう。
ブランデッドムービーのメリットを詳しくチェック
従来の動画広告とは異なる特徴を持つブランデッドムービーですが、具体的にどういったメリットがあるのでしょうか。次は、ブランデッドムービーを活用することのメリットについて詳しく確認していきましょう。
不快感なく視聴してもらえる
ブランデッドムービーのメリットとして、不快感なくユーザーの興味を惹き付けることができる点を挙げることができます。興味がない、あるいは必要としていない商品・サービスの広告の視聴を強いられるのは、誰でも抵抗があるものです。
いかにも宣伝目的といった印象になってしまいがちな従来の動画広告とは異なり、ストーリー仕立てで構成されるブランデッドムービーは、ショートムービーを観ているかのような感覚で視聴してもらうことができます。
自社の考え方に対する理解を深められる
商品やサービスの表面的な特徴ではなく、企業のコンセプトや本質的なメッセージを伝えるのに適している点も、ブランデッドムービーの魅力のひとつです。
自社の考え方に共感してもらうことができれば、単に商品やサービスを利用してくれるだけでなく、企業のファンとして継続的に利用してくれる可能性を高めることができるでしょう。
出稿コストを抑えることができる
コストを抑えてブランディングを行える点も、ブランデッドムービーのメリットだと言えます。You TubeやSNSで自社のアカウントを開設してブランデッドムービーを公開すれば、動画の制作費のみで公開することができます。
また、視聴者に感動を与えたり、共感を得られるようなブランデッドムービーを制作することができれば、視聴者が自発的に動画の存在を拡散してくれる可能性もあるのです。
自治体によるブランデッドムービーの活用事例
ブランデッドムービーの特徴やメリットを確認したところで、次は実際にブランデッドムービーを活用している事例についてみていきましょう。最近では自治体が地域の特性を活かしたブランデッドムービーを作成して、プロモーションを行うケースが増えてきています。ここでは、自治体のブランデッドムービーに焦点を当てて事例を紹介していきます。
東京都小笠原村のブランデッドムービー
小笠原諸島にある東京都小笠原村は、ブランデッドムービーを活用したプロモーションに取り組む自治体のひとつです。8分ほどの比較的長尺の動画となっており、美しい自然や人々の生き生きした表情が印象的で、小笠原諸島の魅力が存分に伝わる内容となっています。
動画は小笠原村観光局のホームページにて公開されています。
青森県五所川原市のブランデッドムービー
青森県五所川原市も、ブランデッドムービーを活用した移住支援のプロモーションを行っています。「五所川原は突然に」という五所川原市への移住をテーマにしたブランデッドムービーであり、ミステリードラマ仕立てのユニークな内容となっています。
動画は青森県五所川原市移住支援サイト「ごしょぐらし」にて公開されています。
千葉県船橋市のブランデッドムービー
千葉県船橋市では、「動画で見る船橋市」として7つのチャンネルを設け、船橋市の魅力や市の施策、イベント情報などを発信しています。なかでも船橋観光PRドラマ「船橋市役所 特案係」では、船橋市役所の架空の部署「特案係」が観光スポットを巡ってPRを行うシリーズとなっています。
動画は船橋市ホームページ「動画で見る船橋市」にて公開されています。
京都府京都市のブランデッドムービー
京都府京都市は、「平成KIZOKU」という特設サイト内で、WEB限定ムービーを公開しています。平安時代の貴族たちが現代の京都にタイムスリップしてきたという設定で、軽快な音楽やダンスで貴族が現代の京都を楽しむ様子が注目を集めています。
動画は「平成KIZOKU2|京都市情報館|きょうと動画情報館」にて公開されています。
ブランデッドムービーを活用しよう!
今回は、動画を使ったプロモーション方法の中でも、近年注目を集めているブランデッドムービーに注目し魅力や活用事例を紹介してきました。従来の商品やサービスに焦点を当てた動画広告とは異なり、ストーリー仕立ててメッセージを伝えるブランデッドムービー。
今回ご紹介した情報も参考に、ブランデッドムービーを活用したプロモーションに取り組んでみてはいかがでしょうか。
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