グローバル化が進む現代、外国人向けにビジネス展開を考えている方も少なくないことでしょう。とくに近年では、東京オリンピック開催を控えていることもあり、日本を訪れる外国人観光客は急激に増加しています。
そこで今回は、訪日外国人観光客向けにビジネスをアピールしたい方に向け、SNS活用のメリットや主要SNSの特徴、SNSを活用する際のポイントをご紹介していきます。
目次
外国人観光客はSNSで情報を収集している?
まずは、なぜ外国人観光客向けのプロモーションにSNSの活用が重要なのかを確認してみましょう。国土交通省観光庁が公表している平成 29 年の「訪日外国人消費動向調査」年次報告書では、外国人旅行者を対象に実施した役に立った旅行情報源についてのアンケート結果が報告されています。
このアンケート(複数回答可)によれば、出発前に役に立った旅行情報源の回答として、「SNS」は30.3%を占めており、「個人のブログ」の55.5%についで2番目となっています。アンケートの結果一覧は以下の通りです。
<旅行出発前に役に立った情報源(複数回答可)>
1位:個人のブログ(55.5%)
2位:SNS(30.3%)
3位:旅行ガイドブック(15.6%)
4位:その他インターネット(15.3%)
5位:自国の親族・知人(12.1%)
6位:宿泊予約サイト(11.7%)
7位:旅行会社ホームページ(9.6%)
8位:宿泊施設ホームページ(8.9%)
上記の結果からも、訪日外国人旅行者にとってSNSは出発前の情報源として重宝されていることがわかります。つまり、出発前の旅行者にビジネスをアピールするには、SNSの活用は非常に有効な手段だと言えます。
参照:訪日外国人消費動向調査 | 統計情報 | 統計情報・白書 | 観光庁
主要SNSの特徴をチェック!
次に、代表的なSNSとして、FacebookやTwitter、Instagramの3つに焦点を当て、それぞれの特徴について紹介していきます。それぞれのサービスには、どういった特徴があるのか確認してみましょう。
Facebookの特徴は?
Facebookは世界中で最も多くのユーザー数を誇るSNSであり、月間アクティブユーザー数は全世界で22億人( 2018年3月31日時点)であることが報告されています。
参照:会社情報 | Facebookニュースルーム
FacebookはTwitterやInstagramに比べて投稿の制限が少なく、文字数制限なく文章を投稿できるほか、写真や動画の投稿も可能です。また、ビジネスアカウントを開設することで広告出稿ができるほか、「ページインサイト」という機能で投稿のリーチ数やユーザーが起こしたアクションなどを分析することも可能です。
以下の記事では、Facebook活用のメリットやFacebook広告のポイントについて紹介しています。合わせてご確認ください。
関連記事:Facebookのメリットは?ホームページとの併用でビジネスをアピール!
関連記事:精度の高いターゲティングが可能!Facebook広告の魅力や出稿のポイント
Twitterの特徴は?
Twitterもまた、全世界で多くの利用者数を誇るSNSであり、月間アクティブユーザー数は3億2,800万人(2017年7月27日時点)となっています。
文章の投稿(ツイート)がメインではありますが、写真や動画の投稿も可能です。投稿の手軽さが大きな特徴であり、今すぐに知ってほしいタイムリーな情報の発信に適しています。一方で、文章がメインのSNSなので、外国人向けのプロモーションとしてはFacebookやInstagramよりも難易度が高いという一面もあります。
Instagramの特徴は?
Instagramは比較的新しいSNSであり、急激に利用者数が増加しています。Instagramの公表しているデータによれば、月間アクティブユーザー数は全世界で8億人以上(2018年6月時点)と示されています。
参照:Our Story – Instagram
FacebookやTwitterとは異なり写真や動画の投稿がメインであり、文章だけでの投稿は不可となっています。視覚的な情報が中心なので言語を超えてアピールすることができ、外国人向けのプロモーションにも適したSNSだといえるでしょう。
外国人観光客に向けたSNSの活用ポイント
では、SNSを活用してインバウンド需要の取り込みを目指すには、どういったことを意識すればよいのでしょうか。ここでは、SNSで訪日外国人旅行者向けに情報を発信する際のポイントをご紹介していきます。
インバウンド需要の取り込みは写真や動画がカギ
訪日外国人観光客に向けてビジネスをアピールする場合には、写真や動画の投稿が有効です。文章を読まなくてもビジネスの魅力が伝わる写真や動画の撮影・制作がカギとなります。
近年では、スマートフォンなどでも気軽に写真や動画を撮影することができるようになりましたが、興味を持ってもらうためにはクオリティが非常に重要になります。よりクオリティの高い画像・動画を目指すのであれば、プロのカメラマンや動画制作の会社に依頼するのも有力な選択肢となるでしょう。
以下の記事では、動画活用のメリットやポイントを紹介しています。合わせてご確認ください。
関連記事:動画コンテンツの魅力って?ビジネスに活用するメリット
SNSの効果を高めるには効果検証が重要
SNSでの投稿の効果を高めるためには、こまめな効果検証も欠かすことができません。FacebookやTwitter、Instagramにはアカウントのフォロワー数や属性、投稿のリーチ数やアクション数などを分析することができるインサイト機能が備わっています。
インサイト機能を利用して効果検証を行い、投稿の内容やタイミングを試行錯誤することで、より効果的にビジネス情報をアピールすることができるでしょう。
SNSとホームページの連携も効果的
SNSを活用する際には、ホームページとの連携も効果的です。なぜならSNSの投稿でビジネスに興味を持ったユーザーが、さらに詳細な情報を求めてホームページを訪れる可能性があるためです。その際に、しっかりと外国人向けに情報を提供することができていれば、ビジネスへの関心をさらに高めることができます。では、ホームページとの連携のポイントを確認してみましょう。
関連記事:インバウンド需要の取り込みにウェブサイトを活用!
プロフィールや投稿にはホームページへのリンクを
SNSで興味を持ってくれたユーザーをより詳細な情報へと誘導するためにも、ホームページへの導線を用意しておく必要があります。たとえ、SNSの投稿でビジネスに興味を抱いてくれたとしても、詳しい情報が掲載されている場所がわからなければ、わざわざ検索エンジンなどで調べてくれる可能性は低いと言えるでしょう。SNSのアカウントのプロフィール欄や投稿にホームページへのリンクを記載しておきましょう。
ホームページは多言語対応が基本
インバウンド需要の獲得を目指すのであれば、誘導先であるホームページが日本語では意味がありません。ホームページには画像や動画以外にも、文章での情報が多く掲載されているはずです。この文章を多言語に対応させておくことで、画像や動画だけでは十分でない情報まで補うことが可能です。
以下の記事では、ホームページの多言語対応の重要性や翻訳の方法を紹介しています。合わせてご確認ください。
関連記事:ホームページの翻訳は必要?多言語対応のメリットとは
SNSを活用して外国人観光客向けのプロモーションを
今回は、訪日外国人観光客にビジネスをアピールする方法として、SNSの活用方法やポイントについてご紹介しました。SNSは、外国人観光客が出発前に情報を収集する有力な手段であり、SNSを上手に活用することでより効率的にビジネスをアピールできる可能性があります。
今回ご紹介した情報も参考に、SNSを使って外国人観光客にビジネスをアピールしてみてはいかがでしょうか。