ホームページ活用マニュアル2020.09.26[土]
人手不足解消に有効?ホテル・旅館がホームページを持つべき理由
各業界で人手不足がささやかれる昨今、多くの企業が人材獲得に頭を悩ませています。なかでもホテルや旅館といった宿泊業界は人手不足が深刻な業界のひとつであり、人材獲得が急務となっています。
こちらの記事では、ホテル・旅館の人手不足の原因や、ホームページが求人に適している理由、ホームページを活用した求人のポイントについてご紹介していきます。
こちらの記事では、ホテル・旅館の人手不足の原因や、ホームページが求人に適している理由、ホームページを活用した求人のポイントについてご紹介していきます。
目次
訪日観光客だけでなく、国内旅行者も増加中
2020年の東京オリンピック開催を控え、年々訪日観光客数は増加しています。日本政府観光局が公表している訪日観光客数の年度推移データをみると、2012年から訪日観光客数は年々増加しており、2016年に日本を訪れた外国人観光客数は24,03万9,700人と発表されています。これは、2015年の19,73万7,409人に比べて約1.2倍、2012年の835万8,105人に比べて約2.9倍です。
また、増加しているのは訪日観光客だけではありません。じつは国内旅行者も増加傾向にあるのです。国土交通省官公庁が公表している国内旅行における統計データによれば、2017年度の日本人の国内旅行消費額は21兆1,130億円(前年比0.8%増)、国内延べ旅行者数は6億4,751万人(前年比1.0%増)であり、訪日観光客ほどではありませんが、緩やかに増加していることがわかります。
参照:統計データ(訪日外国人・出国日本人)|統計・データ|日本政府観光局(JNTO)
参照:旅行・観光消費動向調査 | 統計情報 | 統計情報・白書 | 観光庁
深刻な人手不足に直面するホテル・旅館業界
国内問わず宿泊需要が高まる一方で、宿泊業界では深刻な課題が浮き彫りになりつつあります。それが、人手不足です。ここでは、ホテルや旅館における人手不足の現状についてデータを確認してみましょう。
宿泊業の就業者数は安定している
まずは、宿泊業の就業者数について確認してみましょう。総務省統計局が発表している労働力調査の統計データでは、2017年の宿泊・飲食サービス業の就業者数は約391万人となっています。過去10年間の推移をみてみると、就業者数の増減はあるものの、370万人〜390万人台で安定しています。
参照:統計局ホームページ/労働力調査 過去の結果の概要
人手不足に直面しているホテル・旅館業界
就業者数が安定している一方で、人手不足を実感している宿泊業は少なくありません。日本商工会議所が公表している中小企業における人員の過不足状況に関するアンケートでは、宿泊・飲食業の83.8%が「人員が不足している」と回答しています。これは、運輸業の74.1%、介護・看護業の70.0%を上回り、すべての業種の中で最も高い割合です。
参照:「人手不足等への対応に関する調査」集計結果について – 日本商工会議所
宿泊業が直面している人手不足の原因とは
就業者数は安定しているものの、人手不足が深刻化している宿泊業界。つまり、宿泊需要が急激に増加したことによって、相対的に人手不足に陥っていると考えられます。
また、就業者の離職率も注目するべきポイントです。厚生労働省が公表している雇用動向に関する統計データによれば、宿泊・飲食サービス業における離職率は30.0%となっており、これはあらゆる業種の中でも最も高い割合です。就業者の離職率の高さもまた、宿泊業の人手不足の一因だと言えるでしょう。
参照:平成28年雇用動向調査結果の概要|厚生労働省
ホームページが求人に適している理由とは
人手不足が深刻化する宿泊業界ですが、打開策となりうるひとつの手段として「ホームページの活用」が挙げられます。では、宿泊業の人材獲得において、ホームページがなぜ有効なのかを確認してみましょう。
豊富な情報量で自社について詳しく知ってもらえる
ホームページが求人に適している理由のひとつが、情報量の多さです。ホームページを開設していない場合、求人サイトや求人情報誌に広告を掲載するのが一般的です。しかし、掲載できる情報量には限りがあり、伝えたい内容をすべて掲載できるケースは稀だと言えるでしょう。
ホームページの豊富な情報量は、求職者に対して職場の魅力をアピールできるのはもちろんですが、自社の情報を詳しく知ってもらうことで求職者とのミスマッチの防止にもつながります。
コストや手間を抑えて人材を募集できる
コストを抑えて人材を募集できる点も、ホームページが求人に適している理由のひとつです。求人サイトや求人情報誌への出稿は掲載期間に応じてコストが発生しますが、ホームページでは期間を限定することなく求人情報を掲載することができます。
また、一度基本となる求人ページを作成しておけば、情報や条件に変更がある場合でも容易かつ速やかに更新することができます。コストや手間を抑えて求人情報をアピールできる点も、ホームページの利点と言えるでしょう。
ホテル・旅館がホームページで求人を行う際のポイント
では、宿泊業のホームページで求人を行う場合には、どういったポイントを意識すればよいのでしょうか。ここでは、ホームページを活用して人材を獲得するためのポイントをご紹介します。
求人ページを設置する場所は?
まず、求人ページを設置する場所について確認してみましょう。宿泊を検討しているユーザーの閲覧をメインに考えているホームページであれば、「ホームページの一番目立つ場所」というわけにはいきません。一般的な例としては、サイト下部の「フッター」と呼ばれる部分に求人ページへのリンクを設置するのがポピュラーです。
また、ホームページには宿泊を検討しているユーザー向けの情報のみを掲載したいという場合には、求人専用のホームページを作成するケースもあります。
求人サイトよりも詳細な情報を
求人サイトや求人情報誌で自社に存在を知ってくれた求職者は、より具体的な情報を求めてホームページを訪れます。そのため、ホームページで求人を行う場合には、できるだけ詳細な情報を掲載することが重要です。職種別の募集要項や具体的な業務内容の例、報酬や福利厚生などについても詳しく記載しておきましょう。
入社後をイメージさせるコンテンツを
また、求職者の理想とのミスマッチを防ぐためにも、入社後の働く姿を具体的にイメージできるようなコンテンツを用意することが重要です。社風や会社としてのビジョン、研修制度、キャリアプランなどを知ってもらうコンテンツが必要になります。
また、求職者に対するメッセージも重要です。代表者や採用部門、先輩スタッフからのメッセージを掲載しておくことで、どういった人たちと共に働くのかをイメージしてもらうことができます。文章や写真の掲載はもちろんですが、より効果的にアピールするには動画の活用も一策と言えるでしょう。
以下の記事では、ホームページでの動画活用のメリットやポイントについて紹介しています。あわせてご確認ください。
関連記事:YouTubeを活用しよう!ホームページの集客力をアップさせるコツ
スマホ対応も重要なポイント
求人ページのスマホ対応も重要なポイントです。スマホでの情報収集が当たり前となった現在、スマホで情報収集を行う求職者も珍しくありません。とくに、仕事をしながら転職活動に取り組む求職者の場合、空き時間にスマホから情報収集するケースも多いのです。そのため、ホームページで求人するのであれば、スマホ閲覧への対応は不可欠だと言えるでしょう。
ホームページで人手不足解消を目指しましょう!
今回は、ホテルや旅館などの宿泊業界に焦点を当て、その原因や、ホームページが求人に適している理由、ホームページで求人を行う際のポイントをご紹介しました。豊富に情報を掲載することができ、コストや手間を抑えて求人することができるホームページは、人手不足の解消に役立てることができます。今回ご紹介した情報も参考に、ホームページの開設を検討してみてはいかがでしょうか。
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