ホームページを運営する上で重要なポイントのひとつに、アクセス解析ツールなどを用いた効果検証があります。PV数やセッション数、平均滞在時間など、確認するべき指標は多くありますが、なかでも重要な指標として「コンバージョンレート(CVR)」を挙げることができます。
今回は、コンバージョンレートとは何を表す指標で、なぜ重要なのか、そしてコンバージョンレートを改善するにはどうすればよいのか、といった情報をご紹介していきます。
目次
コンバージョンレートって何の数値?
まずは、コンバージョンレートが何を表す指標なのかを確認しておきましょう。通常、ホームページを運営する際には、「問い合わせ」や「申し込み」などのコンバージョン(目標)を設定します。コンバージョンレートは「CVR」や「コンバージョン率」とも呼ばれ、ホームページの訪問回数のうちコンバージョンに至った割合を表す指標です。
言い換えれば、ホームページがどれだけ効率的に成果を挙げているのかを確認するための指標だと言えるでしょう。
コンバージョンレートはなぜ重要?
ホームページがどれだけ効率的に成果を挙げているのかを測る指標であるコンバージョンレート。ではなぜ、ホームページを運営する上でコンバージョンレートが重要視されるのでしょうか。その理由について確認してみましょう。
コンバージョンレートはホームページの価値に直結
コンバージョンレートが重要である大きな理由として、コンバージョンレートの良し悪しがホームページの価値に直結する点が挙げられます。
いくら多くのユーザーが訪れるホームページであっても、設定したコンバージョンを達成することができなければ、ホームページを運営する意味は少ないと言えるでしょう。反対に、訪問者が少なくても高い割合でコンバージョンを達成することができれば、ホームページの価値は高いと言えます。
ホームページの現状を知ることができる
コンバージョンレートは、ホームページの現状や問題点を把握するためにも重要な指標だと言えます。滞在時間や離脱率、コンバージョンページへの偏移などの指標とコンバージョンレートを照らし合わせることで、改善するべきページやコンバージョンを妨げているポイントを把握するのに役立ちます。
ホームページを改善し、その価値を高めていくためにも欠かすことができない指標だと言えるでしょう。
コンバージョンの設定・レートの確認方法
次は、コンバージョンレートを計測するにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、代表的なアクセス解析ツールである「Googleアナリティクス」での、コンバージョンの設定方法、そして確認方法をご紹介します。
コンバージョンポイントを決定する
コンバージョンレートの計測を行うには、まずは何をコンバージョンとして設定するのかを決める必要があります。コンバージョンポイントはホームページによってさまざまで、「資料請求」や「問い合わせ」、「会員登録」、あるいは「製品・サービスの購入」など多岐にわたります。
ホームページを通じてユーザーにどういった行動を起こしてほしいのかを考え、自分のホームページに合ったコンバージョンポイントを決定しましょう。
Googleアナリティクスでコンバージョンを設定
何をコンバージョンポイントにするかが決定したら、コンバージョンレートを計測するための設定を行います。Googleアナリティクスにおけるコンバージョンの設定方法は、大きく「テンプレート」「カスタム」のふたつに分けることができます。
テンプレートは、Googleアナリティクスですでに用意されているコンバージョンポイントを設定する方法です。カスタムは、自らコンバージョンポイントを設定する方法で、「到達ページ」「滞在時間」「イベント」「セッションあたりのページビュー/スクリーンビュー」のなかからコンバージョン対応を選択します。
また、コンバージョンポイントは複数設定することができるので、必要に応じて設定しましょう。
Googleアナリティクスでの詳しい設定方法については以下のページからご確認ください。
参照:目標を作成、編集、共有する – アナリティクス ヘルプ
コンバージョンレートの確認方法
つぎは、Googleアナリティクスで設定したコンバージョンレートを確認する方法を見てみましょう。Googleアナリティクスでは「ホームページ全体のコンバージョンレート」「トラフィック(流入経路)別のコンバージョンレート」「ランディングページ別のコンバージョンレート」などを確認することができます。
・ホームページ全体のCVRを確認
ホームページ全体のコンバージョンレートを確認するには、ホーム画面左側「コンバージョン」から、「目標」→「概要」の順にクリックします。
・トラフィック(流入経路)別のCVRを確認
トラフィック別のコンバージョンレートは、ホーム画面左側「集客」から、「すべてのトラフィック」→「チャネル」の順にクリックします。
・ランディングページ別のCVRを確認
ランディングページとはホームページを訪れた人が最初に見たページで、ランディングページ別のコンバージョンレートを確認するには、ホーム画面左側「行動」から、「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」の順にクリックします。
ゴールフローレポートでページ偏移を確認
また、Googleアナリティクスの「ゴールフローレポート」という機能を利用することで、ユーザーがどのようなページを経てコンバージョンに至ったのかを確認することができます。ゴールフローレポートを確認するには、Googleアナリティクスのホーム画面左側「コンバージョン」から、「目標」→「ゴールフロー」の順にクリックします。
ゴールフローレポートの詳細については、以下のページをご確認ください。
参照:ゴールフロー レポートについて – アナリティクス ヘルプ
コンバージョンレート改善の3つのポイント
設定しているコンバージョンポイントやホームページの種類などによって、コンバージョンに至る難易度は異なります。そのため、一概に「コンバージョンレートが何%であれば良い」とは言えません。
しかし、より効率的にホームページで成果を挙げるためには、コンバージョンレートの改善に取り組む必要があります。ここでは、コンバージョンレートを改善するための基本的なポイントを3つご紹介します。
コンテンツ内容の見直し
コンバージョンレートを改善するには、コンテンツ内容の見直しが欠かせません。ユーザーの求めている情報を提供できているか見直し、必要に応じて修正する必要があります。とくに、多くのユーザーが見ているにもかかわらずコンバージョンに結びついていないページは、優先的に見直すべきだと言えるでしょう。
コンバージョンポイントへの導線整理
コンバージョンポイントへの導線整理も、コンバージョンレートを改善するために取り組むべきです。必要な情報がすぐに見つかるようなレイアウトになっているか、コンバージョンページへのリンク文言は適切かどうかなど、スムーズにコンバージョンポイントまで誘導できるホームページになっているかを確認しましょう。
以下の記事では、コンバージョンポイントへと導くためのポイントをご紹介しています。あわせてご確認ください。
参照:コンバージョンポイントへと導くホームページの条件
申し込みフォームの改善
「問い合わせ」や「資料請求」、「会員登録」、「製品・サービスの購入」などをコンバージョンに設定する場合には、申し込みフォームの改善も重要です。入力項目の数は適切か、途中で入力を中断してしまうようなポイントがないかどうかなど、ユーザー目線に立って確認してみましょう。
以下の記事では、申し込みフォームを見直す際のポイントについてご紹介しています。あわせてご確認ください。
参照:申し込みフォームを見直そう!申し込みを獲得するための工夫を
コンバージョンレートを改善して、より多くの成果を!
今回は、コンバージョンレートに焦点を当て、その重要性や設定・確認方法、そして改善ポイントをご紹介しました。コンバージョンレートは、ホームページがどれだけ効率的に成果を挙げているのかを示す指標であり、常に改善に取り組むべき課題だと言えます。
今回ご紹介した情報も参考にコンバージョンレート改善に取り組み、より価値のあるホームページを目指しましょう。