サービス利用を後押しする「導入事例ページ」の作成方法

ホームページを開設して効率的にコンバージョンを獲得するには、ユーザーの背中を後押しするコンテンツを用意する必要があります。すでに自社商品・サービスを利用している顧客の事例を紹介する「導入事例ページ」も、そういったコンテンツのひとつだと言えます。

こちらの記事では、コンバージョン率を改善するためにも用意したい導入事例ページについての情報をご紹介します。ぜひ、参考になさってください。

導入事例ページが重要な理由

そもそも何故、導入事例ページがホームページのコンバージョン率改善に効果が期待できるのでしょうか？まずは導入事例ページの重要性について確認してみましょう。

ホームページを訪れるユーザーは、自社の商品・サービスに少なからず興味を持っている可能性が高いユーザーです。しかし、インターネットで初めて知った商品・サービスを実際に購入してもらうためには、クリアしなければならないいくつかのポイントがあります。

そのポイントとは、商品・サービスの特徴を具体的に知ってもらうことと、信頼できる会社だと認識してもらうことです。導入事例ページは、これらのポイントをクリアするために有効なコンテンツなのです。

導入事例ページのメリットとは

ここでは、導入事例ページを作成することのメリットを具体的に紹介いたします。導入事例ページをホームページに掲載することで期待できるメリットには、どういったものがあるのでしょうか。

商品・サービスのメリットを具体的に伝えられる

導入事例ページを作成することの大きなメリットとして、商品・サービスの特徴を具体的にイメージしてもらえるという点が挙げられます。

導入事例ページを用意することで、実際に商品・サービスを利用している顧客の「導入前に抱えていた問題」「導入を決めた理由」「導入したことで得られた効果」といった情報を知ってもらうことができます。

商品・サービスの利用を検討しているユーザーが、紹介している顧客と同様の問題を抱えている場合や効果を求めている場合、コンバージョンへの大きな後押しとなることでしょう。

信頼感の獲得につながる

なにか商品やサービスを利用する際に、ほかのユーザーの体験を参考に信頼できる会社かどうか、あるいは信頼できる商品・サービスかどうかを判断するケースは少なくありません。つまり、実際に商品・サービスを利用して効果を得ている事例があるというのは、検討中のユーザーからの信頼獲得につながるのです。

また、導入事例ページを作成するということは、検討中のユーザーだけでなく、掲載対象となる既存顧客と自社にとってもメリットがあります。掲載対象の既存顧客にとっては、他社のホームページを通じて会社の取り組みを知ってもらえるチャンスであり、自社にとっては既存顧客との良好な関係を維持・構築するチャンスと言えるでしょう。

SEO対策としても効果的

導入事例ページを作成することのメリットとして、SEOへの効果も含めることができます。導入事例ページを掲載することで、自社のターゲットとなるユーザーが求めている情報やキーワードがおのずと充実していきます。

さらに、導入事例ページでは対象となる企業の概要も紹介するのが一般的なので、地域キーワードやターゲットとなる業種についてのキーワードも盛り込まれていきます。つまり、導入事例が増えるほど、SEOへの効果も高まると言えるでしょう。

導入事例ページの作り方

次は、導入事例ページを作成する際の一般的な流れをご紹介していきます。スムーズに導入事例ページを作成していくためにも、まずは基本的な流れを確認してみましょう。

対象企業を決定

導入事例ページは、自社の製品やサービスを利用している企業に対してインタビューを実施し、取材内容をもとにページを作成していきます。まずは、導入事例として取り上げたい企業を選定していきましょう。選定の際には、自社で想定している典型的なターゲット像に近い企業を選ぶのがポイントです。

インタビューを打診

導入事例として取り上げたい対象企業を決定したら、導入事例ページ作成への協力を打診します。インタビューの目的や質問の内容、インタビューから導入事例ページ公開までの流れなど、できるだけ詳細に説明を行い、対象企業の疑問・不安の解消を心がけましょう。

また、導入事例ページ作成にあたって、写真の撮影や音声の録音などがある場合には、事前に対象企業に確認しておきましょう。取材時に得た情報の取り扱いについてもしっかりと了承を得ておく必要があります。

インタビュー詳細のセッティング

打診した企業がインタビューへの協力を了承してくれたら、詳細を決定していきます。対象企業と連絡を取り合い、取材日時や場所、参加者を決めていきます。わざわざ時間を割いていただくということを忘れずに、できるだけ対象企業の負担にならないよう配慮しながら計画を立てていきましょう。

インタビューシートの作成

取材日時や場所、参加人数のセッティングと並行して、インタビューシートを作成していきます。インタビューシートは当日どういった質問をするのかをまとめた資料で、スムーズに取材を行うためにも事前に対象企業に共有しておきます。

インタビューシートを作成する際には、導入事例ページにどういった情報が必要なのかを明確にして、その情報を引き出すための質問を用意するのがポイントです。

インタビュー当日の流れ

インタビュー当日は、あらためてインタビューの流れを説明し、対象企業の疑問を解消してから取材を開始します。また、事前に了承をとっていても、念のため撮影・録音の際には再度了承を得ておきましょう。

事前に共有してあるインタビューシートに沿って取材を行い、掲載用の写真を撮影していきます。写真はできるだけ多く撮影しておき、あとで不足しないように注意しましょう。

取材をもとに導入事例ページを作成

インタビューが終了したら、いよいよ導入事例ページを作成していきます。録音しておいた取材音声をもとに情報を整理して、原稿を作成していきましょう。また、撮影した写真のなかから実際に使用する写真を選定します。

原稿作成と写真の選定が完了したら仮ページを作成し、協力してくれた企業に内容の確認を依頼します。情報に誤りはないか、気になる点はないかを確認し、必要に応じて修正します。対象企業の最終的な了承を得ることができたら、晴れて導入事例ページの公開となります。

魅力的な導入事例ページを作成するために

導入事例ページを見てくれたユーザーの興味を惹きつけるためには、いくつかのコツが存在します。ここでは、導入事例ページを作成する際に覚えておきたいポイントをご紹介します。

対象企業の情報は詳細に

導入事例ページでは、対象企業の情報を詳しく説明することが大切です。どういった企業なのかを詳しく記載することで、同業種の企業や規模の近い企業はより興味を持ってくれる可能性が高まります。

また、先述の通り業種や地名が含まれることでキーワードが充実し、SEOの面でも効果を期待することができます。

ビフォーアフターを明確に

導入事例ページを読んでいるユーザーが最も知りたい情報は、「製品・サービスを導入したことでどういった効果があったのか」という点です。導入のメリットを効果的に伝えるためにも、「導入以前はどういった問題を抱えていたのか」、「どうしてその製品・サービスを導入したのか」、そして「導入したことでどういった効果があったのか」を明確に記載する必要があります。

ビフォーアフターをしっかりとアピールするためにも、インタビューシートにこれらの情報についての質問を盛り込み、取材時には重点的にヒアリングするようにしましょう。

写真はプロカメラマンに依頼するのも一策

魅力的な導入事例ページを作成するには、掲載写真も重要になります。製品・サービスの活用シーンの写真や、導入のメリットをイメージさせるような写真を撮影しましょう。よりクオリティの高い写真を掲載したいのであれば、プロのカメラマンに撮影を依頼するのも一策だと言えます。

導入事例ページを作成しよう！

今回は、導入事例ページに焦点を当て、そのメリットや作成方法、作成時のポイントについてご紹介しました。導入事例ページは製品・サービスのメリットを具体的にアピールでき、信頼感の獲得につながるだけでなく、SEOの面でも効果が期待できます。ポイントを押さえて、魅力的な導入事例ページを作成しましょう。