ホームページの開設を検討している人や、すでに運営している方の多くは「SEO」という言葉を聞いたことがあるでしょう。多くの人々に親しまれるホームページを目指すのであれば、SEOは必要不可欠な施策になります。
こちらの記事では、これからSEO対策に取り組む方に向けて、「SEOの目的」や「表示順位が決定する仕組み」、「SEOの基本的なポイント」をご紹介します。
SEOの目的とは
そもそも、ホームページを運営する上でなぜSEOが重要なのでしょうか。まずは、SEOを行う目的について確認しておく必要があります。
マーケティングやブランディングなど、ホームページを通じてビジネスをアピールする場合、まずはターゲットとなるユーザーに閲覧してもらう必要があります。そこで必要になるのがSEOなのです。
SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」を意味し、検索結果の上位表示を目指すための施策です。SEOが十分でないホームページは、いくらユーザーに取って魅力的な内容であっても、そもそも見つけてもらうことが難しいといえるでしょう。ターゲットとなるユーザーに対して効率的にアピールするためにも、SEOは不可欠なのです。
表示順位が決定する仕組み
SEOのポイントを紹介する前に、検索エンジンがどのように検索結果の表示順位を決定しているのかを理解しておくことが重要です。そうすることで、SEOに取り組む上で押さえておくべき基本が見えてきます。では、検索結果の表示順位が決定する仕組みを確認してみましょう。
キーワードの合致
検索エンジンでキーワード検索が行われたとき、検索エンジンはインターネット上にある膨大な数のウェブページの中から、キーワードに関連するウェブページを抽出します。この際、検索されたキーワードを含んでいるページだけでなく、キーワードの類義語を含むページも抽出されます。
それから、抽出したウェブページに、何回キーワードが登場しているか、どの部分にキーワードが使われているか、キーワードに対する答えとなりうるキーワードが含まれているかなどが判定されます。
ページの信頼性
ページの信頼性も表示順位を決定する要因となります。例えば、ページ内で提供されているのは新しい情報か、情報の根拠や出典は信頼できるか、といった点が基準となっています。また、Googleのガイドラインに則しているどうかも判断され、違反している場合には検索結果から除外されます。
モバイルフレンドリーかどうか
スマートフォンをはじめとしたモバイル端末からのネット利用が一般的となった現在、サイトがモバイルフレンドリーであるかどうかも重要な要素となります。スマートフォンからの閲覧に対応していないサイトはユーザーにとって閲覧しにくく、Googleはスマートフォン未対応のサイトの検索順位を下げることを明言しています。
ユーザーの役に立つ内容か
また、ユーザーの役に立つ内容かどうかも検索エンジンは判定しています。とはいえ、検索エンジンはページのキーワードや構造などを判断することはできますが、意図を100%読み解くことはできません。
そこで重要視されるのが、外部サイトからの被リンク数です。これは、外部サイトからのリンクが集まるページは、多くのユーザーから評価されているページだと認識されるためです。
内部SEOのポイント
SEOと一口に言っても、じつは大きく2種類の対策があります。1つめは、ホームページの内部要因を改善する「内部SEO」。そして2つめは、ホームページの外部要因の改善による順位向上を目指す「外部SEO」です。まずは、内部SEOについて確認してみましょう。
内部SEOとは
内部SEOとは、SEOに取り組む上で中心となる対策であり、コンテンツ作成やキーワード設計、クローラー対策、サイト構造など、複数の要素が存在します。ホームページ内部の改善施策なので、全く手をつけていない状態からであれば適切な方法で取り組むことで効果は期待できるでしょう。
ユーザーの役に立つコンテンツ作りを
内部SEOの基本とも言えるポイントとして、ユーザー目線に立ったコンテンツ作りが挙げられます。情報の信頼性やユニークさ、情報の網羅性はもちろんのこと、論理的で読みやすい文章構造となっているかも重要なポイントです。
ユーザーが求めているのはどういった情報なのかを意識して、有益な情報の提供に努めることがコンテンツ作りの基本となります。
キーワード設計はターゲットを明確に
キーワード設計もまた、内部SEOに取り組む上で重要なポイントです。いくら有益な情報を提供していても、ターゲットとなるユーザーが検索しないキーワードをもとに作成したコンテンツであれば、検索結果に表示させることは困難だといえます。ターゲットとなるユーザーを明確にして、検索ニーズを吟味しながらキーワードを選定しましょう。
また、検索エンジンは「タイトル」や「見出し」、「ディスクリプション」を重視する傾向にあり、これらに適切にキーワードを配置することで検索エンジンに内容が伝わりやすくなります。ただし、無意味にキーワードを羅列するのは逆効果となるので、あくまで正しい文章でキーワードを含めるようにしましょう。
適切なURLでサイト構造を整理
ホームページの構造を検索エンジンに分かりやすく伝えるためには、URLの設定も重要な要素となります。文字や数字がランダムに羅列されたURLは、検索エンジンだけでなくユーザーにとっても不親切だと言えます。ホームページ内におけるコンテンツの位置づけやカテゴリ、内容を簡潔に表すようなURLを設定しましょう。
外部SEOのポイント
前の章では内部SEOのポイントをご紹介しました。次は外部SEOのポイントをご紹介していきます。外部SEOとはどのようなものなのか、そして、外部SEOを強化するにはどういった手段が効果的なのかを確認しておきましょう。
外部SEOとは
外部SEOとは、ホームページの外部要因の改善施策であり、簡単に言えば外部サイトからの被リンクの獲得が目的です。そのため、内部SEOとは異なり、取り組んだ分だけ効果を見込めるというものではありません。
もちろん、業者から購入して得た不自然な被リンクは検索エンジンによるペナルティの対象となるので、人為的に被リンクを集める行為は絶対にやめましょう。
SNSを上手に活用しよう
外部サイトからの被リンクを獲得するための方法として、SNSの活用があります。情報の拡散力に優れているSNSを利用することで、多くの人にコンテンツをみてもらうチャンスが広がり、結果的に外部リンクの獲得に至る可能性が高まります。
もちろん、ユーザーに拡散してもらうにはコンテンツの質が重要になるので、あくまで良質なコンテンツ作成が第一であることを覚えておきましょう。
不自然な被リンクの削除
外部SEOを強化するためには被リンクの獲得が重要になりますが、先述の通り不自然な被リンクは表示順位に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、定期的にGoogleサーチコンソールなどの解析ツールを利用して、意図していない悪質なリンクを受けていないかチェックすることをおすすめします。悪質な被リンクを削除(バックリンクを否認)する際には、以下のページに記載されている手順を参考に行いましょう。
参照:バックリンクを否認する – Search Console ヘルプ
SEOの基本を押さえて、上位表示を目指しましょう
今回はSEO初心者の方に向けて、「SEOの目的」や「表示順位が決定する仕組み」、「SEOの基本的なポイント」をご紹介しました。多くのユーザーにホームページを閲覧してもらうためには、検索結果における表示順位の改善は必要不可欠です。ユーザーにとって有益で、検索エンジンに適切に内容が伝わるホームページ作りを心がけて、上位表示を目指しましょう。