「ホームページのコンテンツも充実してきたのに、なかなかコンバージョンを獲得することができない」と悩んではいませんか。そういった状況の打開するカギは、ホームページの「離脱率」に隠されているかもしれません。離脱率の高いページを突き止めて適切な対策を施すことで、コンバージョン獲得につながりやすいホームページになります。
今回は、ホームページの離脱率を改善するためのポイントをご紹介します。離脱率を改善して、コンバージョンポイントまでスムーズに読み進めてもらえるホームページを目指しましょう。
離脱率改善がコンバージョン獲得のカギ
ホームページを運用することの目的は、検索結果の上位に表示させることでも多くのユーザーに閲覧してもらうことでもありません。これらはホームページの目的を達成するための手段に過ぎないのです。では、ホームページ運用の目的とはいったい何でしょうか。多くの場合、ホームページを運用することの目的は、製品・サービスの販売やユーザーからの問い合わせの獲得です。
たくさんのユーザーが訪問するホームページになったとしても、目的、つまりコンバージョンポイントに辿り着く前にユーザーが離脱してしまえば意味はないといえるでしょう。つまり、離脱率の改善は、製品・サービスの販売、問い合わせの獲得などのコンバージョンポイントへと導くためのカギといっても過言ではないのです。
離脱率と直帰率の違いについて
離脱率を改善するためのポイントをご紹介する前に、混同しがちな離脱率と直帰率の違いについて確認しておきましょう。この2つはどちらもユーザーがホームページを離れる割合を表す指標ですが、それぞれの違いを確認しておくことでホームページの問題点をより詳しく把握することができます。では、離脱率と直帰率は、それぞれどのような指標なのでしょうか。
直帰率とは?
直帰率とは、ホームページを訪れたユーザーが、ホームページ内のほかのページにも移動することなくホームページから去った割合を示します。どれだけ長い時間そのページを閲覧していたとしても、ほかのページへと移動することなくホームページを離れれば直帰とみなされます。極端な例ですが、1ページのみで構成されたホームページの場合、ホームページ内に移動できるページが存在しないので、当然直帰率は100%になります。
離脱率とは?
離脱率は、ホームページを訪れたユーザーのうち、そのページを最後にホームページから離脱したユーザーの割合を指します。離脱とは、ページからそのホームページ以外のサイトに移動したりページを閉じたりすることです。ホームページを訪れたユーザーは必ずどこかのページで離脱することになるので、ホームページ全体の離脱率は100%となります。そのため、離脱率を確認するときは、ページごとの離脱率を確かめることに意味があるのです。
どのページで離脱したのかが重要
ホームページを訪れたユーザーは必ずどこかのページで離脱することを説明しましたが、重要なことは、「どのページで離脱したのか」ということです。例えば、「問い合わせページ」や「購入完了ページ」など、コンバージョンポイントとなるページの離脱率が高い場合には、ユーザーが目的を完了してホームページを離れている可能性は高いといえるでしょう。反対に、それ以外のページの離脱率が高い場合には、コンバージョンポイントに辿り着く前に何らかの理由で離脱している可能性が高いといえます。こういった場合には、適切に離脱率を改善することで、コンバージョン獲得に近づけることができるのです。
ユーザーが離脱する「行き止まり」を探す
離脱率を改善するには、ユーザーが離脱してしまう原因を突き止める必要があります。その原因を突き止めるためにも、まずはユーザーが離脱してしまっている「行き止まり」がどこなのかを確認しましょう。
アクセス解析ツールで行き止まりを探す
離脱率を確認するには、Googleが提供するGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを使用します。アクセス解析ツールでは、ページごとの離脱率を確認することができるほか、ページごとの平均滞在時間やユーザーがどういったキーワードで流入してきたのかといった情報を確認することができます。これらの情報は、ページがなぜ行き止まりになっているのかを読み解くためにも重要な情報となります。
ヒートマップ分析を使えばさらに詳細に確認可能
アクセス解析ツールでの確認とともに、ヒートマップ分析を行うことでさらに詳しく行き止まりになっている部分を絞り込むことが可能です。ヒートマップ分析とは、ユーザーのマウスの動きかを分析し、ページ内のどの部分がよく読まれているのか、どこでユーザーが離脱しているのかを色分けして表示するツールです。アクセス解析ツールでは判断することができない部分まで視覚的に確認することができるので、より高い精度で離脱ポイントを特定するのに役立てることができます。
離脱の原因に合わせて改善する
アクセス解析やヒートマップ分析でユーザーが離脱している部分を特定したら、離脱の原因を考えてみましょう。ユーザーが離脱してしまう原因は、大きく3つに分けることができます。1つめは、購入や問い合せが完了して満足してホームページを離れるケースです。2つめは、ユーザーが求めている情報とページの内容がマッチしていないケース。そして3つめは、次のページへの誘導が上手くできていないケースです。1つめのケースの場合、ホームページの目的を達成することができているので、離脱率が高くても問題ないといえるでしょう。ここでは、2つめと3つめのケースについて、改善方法をご紹介します。
ユーザーが求めていた情報を提供できていない場合
ページを訪れたものの、求めていた情報がないと判断されてしまえばユーザーはすぐに離脱していまいます。ページ滞在時間がほかの記事に比べて短い場合には、ユーザーのニーズとページ内容のミスマッチを疑ってみると良いでしょう。この場合、ページの内容を見直して、ユーザーが求めている情報を適切に提供する必要があります。キーワードは適切か、ページタイトルに合った内容になっているか、ユーザーを惹きつける見出しになっているか、不足している情報がないかなどを確認してみましょう。
次のページへの誘導が上手くいっていない場合
ページの内容には問題がないものの、次に見るべきページが適切に示されていない場合、ユーザーはホームページを離れてしまう可能性があります。ページ滞在時間は悪くないのに離脱率が高いという場合にはこのケースが考えられます。この場合、次に見てもらいたいページへの導線をわかりやすく示し、スムーズにコンバージョンポイントへと導く必要があります。次のページへのリンクはわかりやすい位置にあるか、リンクの文言はユーザーの関心を引きつける内容になっているかなどのポイントを確認してみましょう。
原因を探り、適切な対策を
今回は、離脱率を改善してホームページを読み進めてもらうためのポイントをご紹介しました。効率的にコンバージョンを獲得するためには、ユーザーがどこでホームページから離脱しているのかを特定し、原因に合わせて対策を練る必要があります。ユーザーが求めている情報を適切に提供し、次に見るべきページをわかりやすく示すことで、ユーザーは快適にホームページを読み進めることができます。今回ご紹介した情報を参考に離脱率を改善して、コンバージョンの増加を目指しましょう。