より多くのお客様にホームページを訪れてもらうための重要な要素の一つに、良質なコンテンツを定期的に更新し、有益な情報を発信し続けることが挙げられます。しかし、良質なコンテンツかどうかの判断は非常に曖昧です。コンテンツの質の良し悪しを客観的に評価できる指標があれば、より良いホームページ作りに役立てることができるかもしれません。
今回は、コンテンツの質を客観的に評価する方法をご紹介します。良質なコンテンツかどうかを判断して、コンテンツの改善やコンテンツ作りに役立てましょう。
コンテンツは数値で評価できる?
コンテンツの良し悪しの評価は、非常に曖昧なものです。「ユーザーにとって有益なコンテンツ」や「ユーザーが満足するコンテンツ」が良質なコンテンツであることは正しいですが、自信を持って公開したコンテンツであっても、ユーザーにほとんど読んでもらえない、といったケースも少なくありません。
より良いコンテンツを新たに作り出す、あるいは今あるコンテンツを改善するヒントを得るためにも、コンテンツを数値で評価することができれば便利です。ページを訪れたユーザーがコンテンツに満足してくれたか、興味を持って読んでくれたかどうかを客観的に計測する指標として、「平均ページ滞在時間」、「読了率」、「関連記事のクリック率」があります。
これら3つの要素を調べることで、何が見えてくるのでしょうか。
平均ページ滞在時間
ユーザーの興味を惹きつけるコンテンツかどうかを判断する指標の一つに、平均ページ滞在時間があります。では、平均ページ滞在時間を見ることで、何がわかるのでしょうか。
平均ページ滞在時間とは?
平均ページ滞在時間とはその名の通り、ユーザーがそのページを訪れてからほかのページに移動するまで、あるいはページから離脱するまでの滞在時間を指します。
平均ページ滞在時間が長ければ、ユーザーがコンテンツの内容に興味を持って、じっくりと記事を読み込んだ可能性が高いということになります。反対に、平均ページ滞在時間が数秒であれば、コンテンツがユーザーの期待していた内容と違ったなどの理由から、しっかりと読まれていない可能性が高いと言えるでしょう。
平均ページ滞在時間の活用方法
ユーザーがコンテンツに興味を持ってじっくりと読んでくれているかどうかの基準となる平均ページ滞在時間ですが、コンテンツの文章量の多さや構成、取り上げているテーマに影響される指標でもあるので、絶対的な数値ではないということも認識しておきましょう。
そのため、平均ページ滞在時間からコンテンツの質を評価する際には、同じようなコンテンツとの平均ページ滞在時間の比較や、コンテンツ内容の改修前後で平均ページ滞在時間を比較するのが良いでしょう。
同じようなコンテンツで平均ページ滞在時間に差があるのはなぜかを推測したり、コンテンツ内容の改修によって平均ページ滞在時間はどう変化したかを確認したり、試行錯誤を繰り返すことでコンテンツの質を改善していくことができます。
読了率
読了率もまた、ユーザーがコンテンツをじっくりと読み込んでくれているか、あるいは途中で読むのを止めているのかを確認することができる指標です。読了率はページ内解析を行うための「ヒートマップ」というツールを用いて計測することができます。では、読了率を見ることで、コンテンツをどのように改善することができるのでしょうか。
読了率とは?
読了率は、ページを訪れたユーザーがどの辺りまで読んでくれているか、記事を最後まで読んでくれているのかといった傾向を確認することができる指標です。平均ページ滞在時間との違いは、文章量の多さに関わらず、ページ内のどこまで読み進めてもらえているのかを判断することができる点です。
最後まで読まれているコンテンツであれば、ユーザーのニーズにコンテンツの内容がマッチしている可能性が高いと言えるでしょう。反対に、途中で読むのをやめるユーザーが多いのであれば、ユーザーの求めている情報を提供できていない可能性が高いと言えるでしょう。
読了率を改善するポイント
読了率が低く、最後までコンテンツを読まれていない場合、ユーザーが期待していた内容とコンテンツに含まれる情報がマッチしていない可能性があります。そもそも、コンテンツの内容は適切かどうか、タイトルにあった内容を提供できているかどうかを確認してみましょう。
また、ユーザーの求めている情報を含んでいるものの、どこにその情報が書かれているのかがわかりにくいというケースも考えられます。コンテンツの構成を改めてチェックし、情報を整理するのも一つの方法です。
そのほか、ページの読み込みが遅く、ユーザーが途中でページを離れてしまっている可能性もあります。画像のサイズは適切かどうか、ストレスなく画像が表示されるかどうかも確認しておきましょう。
関連記事のクリック率
公開しているコンテンツがユーザーの興味を惹く内容かどうか、満足してもらえる内容かどうかを判断する指標のひとつに、関連記事のクリック率も挙げることができます。では、関連記事のクリック率とはどういったものなのでしょうか。
関連記事のクリック率もコンテンツの質を評価する要素
ユーザーがコンテンツの内容に満足した場合、大きく分けて2パターンの行動が考えられます。ひとつは、疑問が解消もしくは求めている情報を得ることができたのでそのままページを離れる行動。そしてもうひとつは、さらに別のページにも興味を持ち関連記事などのリンクをクリックするという行動です。ホームページ自体に興味を抱いてもらっているという点からも、は関連記事などのリンクをクリックしてもらい、ホームページ内を回遊してくれる方がより好ましいと言えるでしょう。
関連記事のクリック率を改善するには?
関連記事のクリック率を向上させるには、読了率の改善が有効です。まずはコンテンツを最後まで読んでもらう工夫をして、効果を検証してみましょう。
また、関連記事へのリンクの配置やリンクの文言の見直しもクリック率の向上につながります。そのページを読んでくれたユーザーが興味を持つと推察される文言に変更したり、リンクの位置を変更したり、試行錯誤を繰り返してクリック率の向上を目指しましょう。
ただし、読了率の改善と関連記事へのリンクの配置や文言の変更を同時に行ってしまうと、クリック率が改善した要因の特定が難しくなってしまいます。期間を分けて、別々に行うようにしましょう。
3つの要素からコンテンツの質を見極めよう
今回は、コンテンツの質の良し悪しを判断する指標として、「平均ページ滞在時間」、「読了率」、「関連記事のクリック率」の3つをご紹介しました。「ユーザーにとって有益なコンテンツかどうか」、「ユーザーに満足してもらえるコンテンツかどうか」というのは判断が難しいものですが、これらの指標を用いることでコンテンツの内容を客観的に評価することができます。
今回ご紹介した情報も参考に、ユーザーにとって有益で良質なコンテンツを目指しましょう。