スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末が急速に普及しているなか、ホームページ作成においてもタブレット端末への対応が不可欠となりつつあります。スマホをはじめとしたモバイル端末に未対応のホームページは、ただ単に閲覧しづらいだけでなく、検索結果の表示順位にも悪影響をおよぼす可能性があります。
こちらの記事では、急速に普及するモバイル端末への対応の重要性と、スマホ対応のホームページを作成する方法をご紹介していきます。スマホ未対応のデメリットとスマホ対応のホームページ作成のポイントを理解して、モバイルフレンドリーなホームページを作成しましょう。
スマートフォンからの閲覧は無視できない時代に
総務省が発表している「平成28年通信利用動向調査」によると、スマートフォンを保有する世帯は全体の71.8%、スマートフォンを保有する個人の割合では56.8%とされています。パソコンを保有する世帯の割合は73.0%となっており、スマホの保有率がパソコン保有率はほぼ同等のところまで迫っています。また、個人でみると20歳から39歳の90%以上がスマホを保有しているとされています。
また、総務省の「平成28年版 情報通信白書」のインターネット普及状況によると、インターネットを利用する際に使用する端末として、パソコンを利用する人が56.8%であったのに対し、スマホを利用する人は54.3%でした。
こういったデータからも、もはやスマホからのホームページへのアクセスは無視することができないと言えるでしょう。
スマホ未対応のデメリットとは
スマホからのインターネットへのアクセスが増加するなか、スマホに対応していないホームページにはどういったデメリットがあるのでしょうか。まずはスマホ未対応の状態がホームページにどういった影響を与えるのかを確認しておきましょう。
ホームページを訪れたスマホユーザーが離脱しやすい
スマホ未対応のホームページの大きなデメリットのひとつとして、ホームページを訪れてくれたユーザーが離脱しやすいという点が挙げられます。スマホ未対応のサイトをスマホから閲覧しようとした場合、ページサイズがスマホの画面と合わないため、ユーザーは文字を拡大したり、余計にスクロールしたりする必要がでてきます。不便な操作性はホームページからユーザーが離脱してしまう原因となってしまうのです。
また、操作の不便さを理由に一度離脱してしまったユーザーは、再びホームページを訪れてくれる可能性は少ないと言えるでしょう。
サイトの表示速度が遅くなりやすい
スマホ未対応のサイトをスマホから閲覧しようとすると、画像の読み込みに時間がかかり、表示速度が遅くなってしまうというデメリットもあります。大きな画面で閲覧するPC向けに使用している画像は、スマホで閲覧する場合には表示速度の低下につながってしまうのです。操作の不便さと同様、画像の表示速度の遅さはユーザーの離脱につながる大きな原因となってしまいます。
検索エンジンからの評価にも悪影響が
スマホ未対応のホームページは、操作性の不便さでユーザーが離脱しやすいだけでなく、検索エンジンからの評価にも悪影響をおよぼします。
スマホの普及率の急激な増加を背景に、Googleはスマホからの閲覧に最適化していないサイトは、検索結果の表示順位を下げる対応をとると2015年2月26日に発表しました。そして、Googleは同4月21日より、モバイルフレンドリーなサイトであるかどうかを検索結果の表示順位の判断基準に追加しています。
せっかくユーザーにとって有益な情報を発信しているホームページでも、スマホなどのモバイル端末に対応していないことで検索順位を落としてしまう可能性があるのです。
ホームページをスマホ対応にするには
スマホ未対応のホームページのデメリットについて説明しましたが、ホームページをスマホ対応にするには具体的にどうすれば良いのでしょうか。ホームページをスマホ対応にする方法を確認しておきましょう。
レスポンシブWebデザインでホームページを作成する
ホームページをこれから作成する場合には、最初の段階でスマホやタブレットからの閲覧を意識して作成することをおすすめします。さまざまな端末からの閲覧に対応する方法として、PCやスマホ、タブレットなど、それぞれ異なる画面サイズにあわせて表示することができるレスポンシブWebデザインがあります。閲覧する端末の種類にかかわらず、ひとつのURLで自動的にページのサイズを最適化してくれるという特徴があります。ホームページのデザイン性を損なうことなく表示することができるので、スマホ対応するために有効な方法だと言えるでしょう。また、ひとつのURLであらゆる端末からの閲覧に対応することができるので、更新の手間がかからない点もメリットだと言えます。
自動変換サービスを利用してスマホに対応する
近年では、PCサイトをスマホからの閲覧に対応させるための自動変換サービスを提供している業者が登場しています。このような自動変換サービスを利用するのも、ホームページをスマホ対応にするひとつの方法です。ホームページの内容を元に、自動的に変換してくれるため、手軽な方法だと言えるでしょう。ただし、自動変換サービスのルールに従って自動的にスマホに対応させるため、意図したデザインやレイアウトにならない可能性もあるので注意が必要です。また、レスポンシブWeb デザインとは異なり、URLはスマホとPCで別々になってしまうため、更新や修正の手間が増えてしまうという点も覚えておきましょう。
スマホ専用のホームページを新たに作成する
PC向けのホームページとは別に、新たにスマホ向けのホームページを作成する方法もあります。一からホームページを作成するため、デザインやレイアウトなどの自由度が高く、スマホからの閲覧に特化したホームページにすることができます。一方で、新たにホームページを作るということは、それだけ期間や費用もかかってしまいます。また、新たにホームページを作成するので、URLはPC用のホームページとは別々になります。コンテンツの更新や修正などを行う場合には、PC用とスマホ用のホームページでそれぞれ対応する必要があることも覚えておきましょう。
モバイルフレンドリーなホームページを!
いかがでしたか? 今回は、ホームページがスマホ未対応の場合のデメリットについてと、ホームページをスマホ対応にする方法について紹介しました。スマホをはじめとしたモバイル端末の普及が著しい現在、スマホからの閲覧に対応したホームページ作成は不可欠になりつつあります。
スマホ未対応のサイトは、操作の不便さや表示速度の遅さなどの理由からユーザーが離脱しやすく、検索エンジンからの評価にも悪影響をおよぼす可能性があります。
より多くのユーザーにホームページを訪れてもらうためにも、スマホからの閲覧に対応したモバイルフレンドリーなホームページ作りは欠かせないと言えるでしょう。すでにホームページを開設しているもののスマホへの対応を行っていない方は、今回ご紹介した内容を参考に、ホームページをスマホ対応にすることをおすすめします。また、これからホームページを開設しようと考えている方は、あらかじめスマホからの閲覧を意識したホームページを作成するようにしましょう。
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