ホームページ活用マニュアル2020.09.26[土]
検索順位を上げるために今日からできること
企業や商品のホームページを検索エンジンで上位に表示させることは、多くのユーザーにホームページを訪れてもらうための重要な施策です。サイトを基本のつくりから見直して、大きく変更する方法もありますが、時間やコストがかかります。
しかし、大掛かりな対策をする前に、すぐに実行できて効果を実感することができる方法もあります。今回は、検索順位を上げる基本的な方法をご紹介します。
検索順位を上げたいキーワードを決める
検索エンジン対策には、さまざまな方法があります。ただやみくもに対策をしても、効果を期待することはできません。正しい知識を持ち、正しい対策を行うことがとても重要です。
ユーザーは検索エンジンを使って情報を探すとき、キーワードを入力します。したがって、最初にやるべきことは適切なキーワードの設定です。「ユーザーが入力するキーワードは何か?」を考えることです。
例えば、建築業であれば「リフォーム」「リノベーション」「内装工事」などのキーワードを思い浮かべるかもしれません。会社や提供しているサービスに合った、探してもらいたいと思うキーワードを想定します。
その際、対象とするユーザーを絞り込むことは、キーワード設定の基準となります。対象とするユーザーがリフォームを検討している人で、リフォームを依頼してもらうことを目的としているなら、一般的な言葉で設定するほうが良いでしょう。しかし、一般的なキーワードでは、人気が高く、既に対策をしている企業が多いです。直接的なキーワードで効果が高そうですが、よく使われるキーワードは競合が多く、上位に表示させるのが難しいというのが現実です。
そのような場合、「複合キーワード」での対策を考えましょう。まず、条件として思いつく重要なキーワードを複数選定します。次に、そのキーワードを組み合わせます。メインのキーワードを決めて、他のキーワードを追加する際も、対象とするユーザーを考えることができます。例えば、会社の所在地(埼玉と設定します)であれば、埼玉を中心とした範囲にいるユーザーを対象に、「リフォーム 埼玉」というようなキーワードを設定することができます。他にもユーザーがどこをリフォームしたいと思うか、を考えて「リフォーム キッチン」など特定の場所を追加することもできます。
また、ロングテールキーワードといって、3ワード以上の単語を組み合せたキーワードを設定し、対象とするユーザーをさらに絞り込むこともできます。「リフォーム 埼玉 キッチン」などです。こうなると、埼玉に住んでいてキッチンのリフォームを考えている人、と対象がかなり狭められます。しかし、利用する見込みの高いユーザーに検索されやすくなる効果があります。
対象となるユーザーを考えて、検索されやすいキーワードを設定することは、検索順位を上げるための一つの手段です。
キーワードが決まったら内部対策を行う
キーワードを選定したなら「内部対策」をします。
内部対策は、検索エンジンに見つけてもらいやすくするため、Googleのクローラーにホームページの内容を適切に伝える対策のことです。
Googleは、独自のソフトウェアで世界中の情報を集めています。クローラーによってページの情報が集められることを、「クロール」といいます。クロールするとき、主としてホームページ内のプログラムヘッダー内の<title>、<meta description>の内容をチェックします。
<title>タグは、ページのタイトルを表します。記述されたタイトルが、検索結果のページに表示されます。ですから、タイトルには必ず対策キーワードを含めましょう。対策キーワードはなるべく文章の前方に置くようにし、何のページなのかを検索したユーザーにはっきり理解してもらえるようにする必要があります。先程の例を取り上げると、「○○建築業社」とだけ表示されるよりも「○○建築業社│埼玉県のリフォーム事業部」などのように表示することで、ユーザーは自分が探していた内容と関係のあるページであることを、すぐに理解できます。
<meta description>は、ページの概要を示すタグです。長い文章にすると途中で切れて表示されるので、120文字以内に設定しましょう。選んだキーワードを説明文にも配置し、内容を端的にまとめることが大切です。検索エンジンが、検索キーワードとページの内容を照らし合わせて、meta descriptionの内容が適切であると判断した場合、検索キーワードは太文字として表示されます。
タグの見直しの次は<h1>タグ、大見出しタグです。ページのタイトルに使う見出しの<h1>タグには、キーワードを入れておくことが、内部対策では最も重要になります。Googleでは見出しの重要さを<h1>〜<h6>で区別しており、数字の小さい方が重要度は高くなります。ですから<h1>タグでくくられたテキストが最も重要な内容だと検索エンジンは判断します。
こうしたタグを見直し、適切に設定することでクローラーにもユーザーにもページの内容を分かりやすく伝えることができ、それは検索順位を上げることにもつながるでしょう。
SNSを活用して検索順位を上げる
内部対策のほかに、外部対策としてすぐに実行できる方法があります。内部対策はWEBサイト内の改善で、外部対策は外部からWEBサイトの評価を得るための施策となります。ツイッターやフェイスブックなどのSNSを活用し、外部施策も行いましょう。
SNSは、サイトに訪問するユーザーを増やす有効な手段です。なぜなら、SNS上でシェアされた情報がシェア先でもさらにシェアされ、より多くのユーザーに広めることができるからです。もし、SNSのアカウントを持っていないなら、是非作ってみてはいかがでしょうか。
SNSアカウントを持っていると、ホームページを更新したときや新しい情報を追加したときに、SNSでも告知することができます。そうすることにより、SNSに外部リンクができ、投稿したリンクからユーザーがホームページに流入する効果が期待できます。
さらに、SNS活用のポイントとしては、長期的に、こまめに投稿することです。最新情報でなくても、過去の記事を投稿しても効果はあります。定期的な投稿には、投稿を予約して自動化できるツールを活用するのも良いでしょう。
実際、ツイッターの匿名担当者が有名になり、たくさんのフォロワーがWEBサイトを訪れるようになった成功例もあります。会社の方針や内容にもよりますが、SNSは形式張ったものというよりは、ユーザーとの関係性を構築してゆく手段として、自由な形で取り組むことができるものです。ただし、簡単に情報を発信できる分、発言には注意を払いましょう。フォロワーを獲得することができれば広報効果が高まりすし、リツイートによって、幅広く情報が拡散されることになります。
このように、多くのユーザーがSNSの中でホームページの内容を取り上げることは、検索エンジンがコンテンツの内容の価値を判断する指標ともなります。検索エンジンは「このコンテンツは多くのユーザーによって高く評価されている」と判断するのです。
まとめ
今回は、検索順位をあげるために、すぐに始められる簡単にできる方法をご紹介しました。検索キーワードの選定やタグの設定等の内部対策は、コストもかからずに簡単にできる対策で、継続により効果があらわれます。効果がないようであれば、定期的に見直して改善を重ねてみましょう。さらにSNSを利用した外部対策によっても、検索順位が上がるよう取り組むことができます。
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