サイト運用でサポートしてほしいポイントと便利なサービス

スマートフォンやタブレットなど、パソコン以外の端末が急速に普及した昨今では、日常の中でインターネットにアクセスする機会は、さらに増えたと言えるでしょう。例えばネット通販の場合、現在ではおよそ8割の人がウェブサイトを通じてさまざまな商品を購入しているようです。これらは、スマートフォンなどのモバイル端末が普及したことだけでなく、ネット通販に対応したサイトが日々増加している点も、大きな要因と言えるでしょう。

一方で、専門的な知識を持つ人材を確保できないなどの理由から、未だにサイトを開設していないという会社も存在し、そのような会社は全体の1割ほどを占めているという調査結果も報告されています。業種にもよりますが、会社にとってサイトを開設することは、自社の存在をより多くの消費者にアピールするだけでなく、自社製品の効率的なプロモーションを行えるというメリットもあることから、商品やサービスを提供する企業にとっては、販売経路を拡大するために効果的だと言えるでしょう。

今回は、サイト開設を検討しているものの、専門知識や経験が乏しいがために、実行することに踏み出せずにいるというユーザー向けに、サイト運営において押さえておきたいポイントや、便利なサービスなどを紹介したいと思います。

サイト運営に立ちはだかるHTMLの壁

サイトを運営し、より多くのアクセスを稼ぐためには、日々新たな情報を更新し、コンテンツが充実した状態を保つ必要があります。サイトの更新する際に重要となるのがHTMLです。

HTMLとは、サイトの内容や構成を文書化したものです。この文書の中身を書き換えることで、サイト上の文字の大きさや色を変えるなどの演出が可能となります。HTMLは、アルファベット、数字、記号を組み合わせたコードで構成されており、専門的な知識を持ち合わせていないと、意味が分からないことがほとんどです。

例えば、サイトの開設を代行業者などにやってもらったものの、社内にHTMLに関する知識のある技術者がいないため、開設後の更新が行えないといった事例もあるようです。このような場合、常に新しい情報によって構成される充実したコンテンツを必要とするウェブサイトにおいては、致命的な欠点となってしまい、せっかくサイトを開設したにもかかわらず、思ったようなプロモーション効果を上げられないという事態にも陥りかねません。そのため、ウェブサイトは「生き物」だという認識を常に持ち、サイト開設にあたって、専門的な知識を持ち合わせた技術者を一人は常駐させる必要があると言えるでしょう。

CMSを利用したサイトの更新

一方で、HTMLに関する専門的な知識を持ち合わせた技術者を新たに雇用することが難しく、サイトを開設することができないという企業も存在するのではないでしょうか。そのような企業におすすめなのが、CMS（コンテンツ・マネジメント・システム）です。

CMSとは、ウェブサイトを管理、更新することに特化したシステムで、HTMLなどの専門的な知識の乏しい方でもサイト運営ができるよう開発されました。CMSを利用すれば、サイトの運営にともなう専門的な技術が必要な作業をシステム側に一任することができます。例えば、テンプレートを直感的に配置するだけで、デザイン面でも充実したサイトを作成することができ、各種機能を搭載したボタンをクリックするだけでHTMLを書き換えたように、サイト上の文字の大きさや色を変更することが可能となります。

このようなCMSは、昨今急速に種類が増えています。従来は海外で開発されたものが多く、日本語に対応していない場合も多かったようですが、最近では国産のCMSも多く登場しており、国内向けのサイトを開設したという企業にもおすすめできるシステムだと考えられます。また、制作したいサイトの種類によって、最適なCMSは異なるという点も忘れないようにしましょう。例えば、通販サイトを開設したい際には、通販サイトの制作に適したCMSを探し、利用することが重要となります。

CMSによるサービスを提供している会社の中には、クライアントの要望に合わせてサイトの制作、更新、運営をサポートするサービスを行っている場合があります。CMSを利用しても、自社だけではサイトを運営していくのが難しいという企業には、このようなサービスを利用することもおすすめです。

サイト運営において最も大事なこととは

ここまでHTMLやCMSについて解説してきましたが、このような技術はあくまでもサイトを制作するために不可欠な基本的なことであり、サイト内のコンテンツを充実させるためには、それ以外の知識やアイデアが必要になることを忘れないようにしましょう。

例えば、HTMLやCMSを用いてデザイン性の高いサイトを作成できたとします。しかしながら、企業のサイトとして必要不可欠なのは、広告、Eコマース、問い合わせの窓口などの事業そのものに直結するものや、経営理念、経営方針、事業内容など企業の基本的な情報です。いくらデザイン性が高いとしても、このような情報が欠けていたり見づらかったりすると、せっかく自社サイトを開設しても効果はあまり期待できないと言わざるを得ません。サイトを開設することにより、ユーザーに何を知ってほしいのか、あるいはサイトを開設することにより、ビジネス面でどのような効果を期待しているのかということを明確にし、常に将来的なビジョンを意識しながら、サイトを運営していく必要があります。

おすすめの更新代行サービス

サイトを開設してみたものの、ほかの業務に追われてしまい、更新を頻繁に行うことができないという方には、更新代行サービスに業務を委託してしまうのもおすすめです。

例えば、月額費用のみでホームページの更新やサーバー管理、SNS連携、さらにはプロカメラマンによる写真撮影にも対応してくれるサービスもあります。

サイトの大幅なレイアウト変更や、キャンペーン時のみサイトの雰囲気を変更してほしいといった要望に応えてくれる業者も多く、他の業務で忙しいという理由だけでなく、注文数を増やしたいなどの理由からこのような代行業者を一時的に利用している企業も多いのです。このような企業もまた、近年は増加傾向にあるので、それぞれの特徴やサービス内容などを吟味し、自社の要望に合った業者を探してみると良いでしょう。

まとめ

今回は、サイト運営におけるHTMLの重要性や、専門的な知識が不足している企業などにおすすめのCMS、そして更新代行サービスなどについて紹介しました。いかがでしたでしょうか。

これらの技術やサービスは、サイト内のコンテンツを充実させ、より高い費用対効果を得るためには必要不可欠な存在と言えるでしょう。専門的な知識がなければ、使いこなせないというデメリットもありますが、代行業者やCMSなどを上手く活用して充実したサイト運営につなげられれば、より高い効果を実感できるはずです。是非、それぞれの特徴を吟味し、さまざまなシーンにおけるビジネスで活用してみてください。

参考
http://www.nttd-bb.com/service/web/cms/about.html