元々プライベートで利用されることの多かったフェイスブックは、利用者の世界的な急増に合わせて、幅広い層へのプロモーションを行うためのマーケティングツールとして利用されることも多くなりました。
マーケティングツールとしてのフェイスブックの特徴に、BtoCの双方向での充実したコミュニケーションが可能となり、いわば企業の窓口のような存在としてさまざまなビジネスシーンにおいて活用できるといった点があげられます。
そこで今回は、このフェイスブックを使用した新規顧客の獲得など、ビジネスシーンにおける活用方法を紹介していきたいと思います。
フェイスブックページの作り方
ビジネスにおいてフェイスブックを活用するためには、フェイスブックページの作成方法に気を付けたいところです。ここでは、最初にフェイスブックページの作り方を紹介したいと思います。
はじめに、フェイスブックのアカウントを作成する必要があります。フェイスブックのページから「ページを作成」をクリックしたら、カテゴリの選択画面が表示されます。企業であれば会社名やブランド製品名、場合によっては地域ビジネスまたは場所を選ぶことも有効です。必要な基本情報を入力したら、利用規約を確認し、利用を開始しましょう。なお、カテゴリや基本情報などはページ作成後も変更が可能となっていますので、最初から細かく設定しておく必要はありません。最初は最低限のことだけ入力しておいてもよいでしょう。
ページが完成したら、チュートリアルに従い、フェイスブックページに関する情報を入力しましょう。同時にプロフィールに表示する写真の設定も行えば、ページの見栄えもさらに良くなります。これらの項目も後から変更することが可能ですので、ここでスキップしても問題ありません。
ここまでの作業が完了したら、続いてはマイアカウントのホーム画面に表示される「お気に入り」に新しく作成しているページを追加するかを決めましょう。お気に入りに設定しておけば、よりスムーズにページへアクセスすることが可能となりますので、迷ったら追加を選択するのがよいでしょう。
続いては、広告の掲載などの際に発生する費用の支払い方法を決めます。この項目に関しても、スキップして後から決めることが可能です。すぐに広告を掲載したいという方は、ここで設定する必要があります。
以上の作業を行えば、フェイスブックページが作成されますので、実際にページにアクセスして内容を確認してみましょう。ここからさらに、画面左上にある「設定」をクリックすれば、詳細の設定ができるようになります。例えば、「一般」と言う項目を選択すると、アクセスできるユーザーを国別、年齢別に設定すること等が可能となります。この項目でできる設定は多種多様ですので、使用しながらそれぞれの効果を覚えておくとよいでしょう。この作業を行う際のアドバイスとしては、企業がフェイスブックページを作成することの目的は、会社の存在や製品をプロモーションすることにあるため、アクセス制限をできるだけかけず、とにかく多くのユーザーがアクセスできる状態を整えておくとよいでしょう。
最後に入力するのが「ページ情報」です。この情報は、会社そのもののプロモーションにもつながることから、内容はできるだけ詳しく記載するようにしましょう。また、「ページロール」を選択すれば、新たに管理人を追加することも可能となりますので、複数人でフェイスブックページを運営していきたいという方はこの機能を活用してみましょう。
インスタントメッセージを使用した双方向コミュニケーション
フェイスブックに搭載された各種機能の中でも、ビジネスシーンで特に活用できるものの一つがインスタントメッセージ機能です。この機能を利用すれば、通常のメールを使用した個人間でのメッセージのやり取りと同じように、双方向でのコミュニケーションをとることが可能です。昨今では、不特定多数に向けてメールアドレスを公開すると、悪用されてしまうこともあることから、このような機能は非常に有益と言えるでしょう。
フェイスブック上でメッセージを確認するためには、ページ上部の「アクティビティ」から「メッセージ」を選択する必要があります。このような機能は、「窓口」としてフェイスブックを利用する企業が多いことの所以でもあります。また、画面左側のメニューから「メッセージ」→「編集」を選択し、「ページにメッセージボタンを配置して、閲覧者からの非公開メッセージを受け入れる」のチェックマークを外して変更を保存すれば、フェイスブックページ上の「メッセージ」ボタンが表示されなくなり、ユーザーからのメッセージをブロックすることも可能となります。フェイスブックのメッセージ機能には、このような副次的な便利な機能も多く搭載されており、活用シーンは多岐にわたります。
フェイスブックの有料広告
フェイスブックページの右側にあるサイドバーのニュースフィールド内やモバイル版のフェイスブックページなどに表示される広告を見たことがある方も多いことでしょう。これらの広告の掲載は有料ですが、フェイスブックユーザーであれば広告を掲載することが可能です。続いてはこのようなフェイスブックの有料広告を利用することで期待できるメリットについて解説していきます。
フェイスブックの有料広告のメリットとして最初に紹介したいのが、ターゲットを細かく設定できるという点です。この機能は、特定の居住地域、年齢、性別、言語、趣味、行動に該当するユーザーや、「いいね！」を選択したユーザー、あるいは任意で選択したユーザーなど、広告を表示するターゲットにしたいユーザー群を指定することができます。そのため、不特定多数に閲覧してもらう形となるテレビや雑誌などの広告に比べ、より効率的に新規の顧客を獲得することが可能です。
また、フェイスブックの有料広告には、低価格で掲載が可能であるというメリットもあります。これらは広告そのものの費用対効果と言う面においても、広告主にとって非常に有益なシステムと言えます。
そのほか、キャンペーンや販売日程の指定が可能であるという点もメリットの一つであると言えるでしょう。できるだけ早く製品を売りさばきたいと言う理由からキャンペーンなどを行う場合には、フェイスブックの特徴の一つであるリアルタイムの情報を発信しやすいという点と併用すれば、より高い効果が期待できます。
フェイスブックの広告掲載にあたっては、画面上部左側のメニューにある「ローカルビジネスの広告」、「ウェブサイトを宣伝」を利用すれば、さらに幅広いシーンで活用することができるでしょう。
まとめ
今回は、フェイスブックに搭載されたメッセージのやり取りや広告の掲載などの各種機能を利用して、新規の顧客を獲得するための方法などを紹介して来ました。いかがでしたでしょうか。
近年、特に普及が著しいSNSの一角をなすフェイスブックは、さまざまなビジネスシーンでの活用が可能な万能型ツールと言えるでしょう。より多くのユーザーへのプロモーションが可能である点など、その特徴やメリットなどをよく理解し、適材適所で活用できるよう、体制を整えておく必要があります。