ホームページ活用マニュアル2020.09.27[日]
主要SNS(Facebook・Twitter・Instagram)の特徴をチェック!
FacebookやTwitter、Instagramなど、気軽に情報を発信・収集することができるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、若年層を中心に急速に利用者数を伸ばしています。利用者数の拡大や情報の拡散力などの理由から、近年ではこうしたSNSを利用したマーケティングに取り組む企業も少なくありません。
今回は、人気のSNSのなかでもFacebook、Twitter、Instagramの3サービスに焦点を当て、普及率や特徴の違い、活用ポイントをご紹介しています。ぜひ参考になさってください。
関連記事:Facebookのメリットは?ホームページとの併用でビジネスをアピール!
目次
SNSをマーケティングに活用する企業は多い
冒頭でも触れたとおり、近年ではSNSを活用したプロモーションやマーケティングに取り組む企業は珍しくありません。
総務省が発表している「平成29年通信利用動向調査報告書(企業編)」では、インターネットを利用する企業を対象にソーシャルメディアの活用状況が報告されています。
この調査によれば、各種SNSをはじめとしたソーシャルメディアを利用する企業は全体の28.5%であり、平成28年の同調査よりも6.7%増加しています。
こうしたデータからも分かる通り、もはやSNSは個人だけでなく、企業でも活発に利用されているのです。利用者のさらなる増加に伴い、ソーシャルメディアマーケティングに取り組む企業はますます増えることが予想されます。
参照:統計調査データ:通信利用動向調査:報告書及び統計表一覧(企業編)
SNSが急速に普及した理由とは
そもそも、FacebookやTwitter、InstagramといったSNSが、急速に私たちの生活に浸透した背景にはどういった理由があるのでしょうか。
ここでは、「スマートフォンの普及」と「従来の情報メディアと異なる性質」というふたつの観点から、SNSのユーザー数が急増している理由をご説明していきます。
スマートフォンの普及
SNSの利用者数の爆発的な増加には、スマートフォンの普及が大きく関係しています。
総務省が公表している「平成29年通信利用動向調査報告書(世帯編)」によると、世帯におけるスマートフォンの保有率は75.1%であり、平成22年に行われた同調査の9.7%から急激に増加しています。そしてこれは、世帯におけるパソコンの保有率である72.5%を上回っています。
また、世帯主の年齢別では20〜40代でスマートフォンの保有率が90%以上を記録しています。こうしたスマートフォンの普及が、SNSの利用者増加の根底にあると言えるでしょう。
参照:統計調査データ:通信利用動向調査:報告書及び統計表一覧(世帯編)
従来の情報メディアと異なる性質
また、従来の情報メディアとの性質の違いも、SNSの普及に大きく関係しています。テレビやラジオ、新聞といった従来の情報メディアにおいて、ユーザーは情報発信側から一方的に提供される情報を受け取ることしかできませんでした。
しかしSNSの場合、誰もが気軽に情報を発信することができる「双方向の情報発信ツール」としての性質を持ち、投稿側・閲覧側という垣根が極めて小さい点が特徴です。そして近年では、検索エンジンよりもSNS内の検索機能で情報収集を行うケースも増えてきています。
スマートフォンの普及、そして新たな情報ツールとしての性質が、SNS利用者数の急速な増加を推し進めている理由だと言えるでしょう。
次は、3種類の主要SNS(Facebook・Twitter・Instagram)の普及率や特徴の違い、活用のポイントについて確認していきましょう。
Facebook(フェイスブック)の特徴と活用ポイント
Facebook社が提供しているサービスであり、世界中で多くのユーザー数を誇る「Facebook(フェイスブック)」。テキストや写真・動画を投稿することができ、「シェア」機能によって投稿が広く拡散されることもあるのが特徴です。
では、日本におけるFacebookの利用状況やビジネスに活用する際のポイント見てみましょう。
Facebook(フェイスブック)の利用状況・普及率
総務省が平成30年7月に公開した「平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、Facebookの利用率は全年代で31.9%となっており、これはTwitterやInstagramを上回る普及率となっています。
年代別で見てみると、20代が最も多く52.3%、次いで30代が46.6%、そして40代が34.9%で3番目となっています。
参照:総務省|「平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の公表
Facebook(フェイスブック)活用のポイントは?
Facebookのユーザー層は20〜40代のビジネスパーソンが多く、多くの企業がビジネスに利用しています。写真や動画を投稿できるほか、文字数制限なく文章を投稿することができるFacebookはオールマイティなSNSだと言えるでしょう。
自由度の高いSNSなのでブランディングやマーケティング、ユーザーとのコミュニケーションなど、幅広い用途で使用することができるのが特徴です。
また、Facebookでは「ページインサイト」という解析ツールを利用することができるため、投稿がどれだけのユーザーの目に届いたのか、どういった反応があったのかといった情報を確認可能です。
投稿の効果を確認しながら試行錯誤を繰り返すことが、企業がFacebookを活用する際のカギとなるでしょう。
Twitter(ツイッター)の特徴と活用ポイント
Twitter社が提供するSNSである「Twitter(ツイッター)」もまた、全世界で多くの利用者数を誇っています。短い文章のツイート(投稿)が主な機能ではありますが、写真や動画を添えて投稿することも可能です。
また、投稿が「リツイート」されることで、リツイートしたユーザーのフォロワーにも投稿が表示されるため、拡散力に長けているSNSだと言えます。
では、日本におけるTwitterの利用状況や、活用のポイントを確認してみましょう。
Twitter(ツイッター)の利用状況・普及率
先述の「平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」では、Twitterの利用率は全年代で31.1%となっており、今回取り上げる3つのSNSの中では2番目の普及率となっています。
年代別では、20代が最も多く70.4%、次いで10代が67.6%、そして30代が31.7%で3番目となっています。
Twitter(ツイッター)活用のポイントは?
Twitterの大きなメリットはやはり、気軽に短文を投稿できる点だと言えます。タイムリーな情報やキャンペーン情報など、すぐに知ってもらいたい情報をすばやく投稿することが可能です。
また、リツイートされることで自分のフォロワー以外にも投稿内容が拡散される可能性があるので、企業の認知度の向上や外部SEOの強化にもつながる可能性があります。Twitterでは280文字という文字数制限があるので、できるだけ簡潔な文章でこまめに情報を投稿するのがポイントだと言えるでしょう。
Instagram(インスタグラム)の特徴と活用ポイント
「Instagram(インスタグラム)」はFacebook社(2012年に買収)が提供している画像・動画投稿がメインのSNSであり、若年層を中心に多くのユーザーに利用されています。
通称「インスタ」とも呼ばれ、近年では「インスタ映え」という流行語が誕生しました。
日本語アカウントが開設されたのが2014年と比較的新しいものの、急速にユーザー数が増加している点が特徴です。
では、日本におけるInstagramの利用状況や活用のポイントについて見ていきましょう。
Instagram(インスタグラム)の利用状況・普及率
「平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によれば、Instagramの利用率は全年代で25.1%であり、比較的新しいサービスということもありFacebookやTwitterに比べてやや普及率が少なくなっています。
年代別の利用状況を見てみると、20代が最も多く52.8%、次いで10代が37.4%、そして30代が32.1%で3番目となっています。
Instagram(インスタグラム)活用のポイントは?
FacebookやTwitterとの大きな違いはやはり、画像・動画の投稿がメインであるという点です。1投稿につき1枚以上の画像(もしくは動画)がマストであり、文章のみの投稿はできません。
また、FacebookやTwitterとは異なり、投稿する文章にホームページへのリンクを設定することができないため、外部SEO対策としての活用には不向きだと言えるでしょう。
一方で、視覚的なアプローチに強みを持つInstagramでは、企業のブランディングや商品のプロモーションに効果的です。ブランドイメージを表現した画像や動画、あるいは商品の活用シーンが伝わるような画像・動画の投稿が効果的だと言えるでしょう。
SNSマーケティングで失敗しないためには
それぞれ特徴が違うSNSですが、SNSマーケティングを失敗させないためにはいくつかのポイントがあります。ここでは、企業がSNSマーケティングに取り組む際に覚えておきたいポイントをご紹介します。
目的に合わせてSNSを選択することが大切
SNSマーケティングに取り組む際にとくに重要になるのが、目的に合ったSNS選びです。
先述した通り、FacebookやTwitter、Instagramなどの各種SNSは、それぞれに得意・不得意があり、適切にSNSを選択することができなければ失敗に終わってしまう可能性は高いでしょう。
たとえば、企業あるいは製品のブランディングを目的としているのであれば、短文の投稿がメインのTwitterよりも、視覚的に世界観を表現できるInstagramの方が適しているといえるでしょう。
また、キャンペーン情報やイベント情報などの即時性がある情報で集客を目指すのであれば、クイックにユーザーにリーチするTwitterが有用です。
このように、SNSの活用を通じてどういった成果を得たいのかを明確にし、各種SNSの特徴や違いを比較したうえで目的に合ったサービスを選びましょう。
こまめな投稿でフォロワーとの接点を増やす
各種SNSに共通する重要なポイントとして、こまめな投稿でユーザーとの接点を増やすことが挙げられます。
自社の投稿がユーザーの目に触れる機会を増やすことで、ユーザーと企業の信頼関係構築に役立つだけでなく、投稿がシェア機能などによって拡散されれば新たなユーザーに認知される可能性も高まります。
投稿を多くのユーザーに見てもらうコツのひとつが、ハッシュタグの利用です。「#」のあとに投稿内容に関連するキーワードを入力して投稿することでリンクとなり、ハッシュタグで検索したユーザーの目に触れるチャンスを増やすことができます。趣味・嗜好が近しいユーザーにアプローチする際に有効だと言えます。
ただし、投稿内容はユーザーにとって有益な情報や興味を惹きつける情報であることが前提です。
ユーザーにとって興味がない投稿が頻繁にタイムライン上に表示されれば、不快感・不信感を与えてしまい、ユーザーに嫌われる可能性もあります。ユーザー第一という認識を忘れずに、こまめな投稿を心がけましょう。
SNS広告はターゲティングがカギ
各種SNSでは、タイムライン上などに広告を表示させることができます。SNS広告は運用型広告に分類され、予算に合わせて小額から広告出稿を始めることも可能です。
SNS広告の最大の特徴は、そのターゲティング精度です。広告を表示させるユーザーを絞り込むことで、自社に関心を抱いてくれそうな潜在層へと効率的にアプローチすることができるのです。
たとえばFacebook社が運営するFacebookやInstagramの広告では、居住エリアや年齢、性別、趣味趣向などの項目から、広告を表示させるターゲットを絞り込むことが可能です。また、Twitter広告では、特定のキーワードを含むツイートをしたユーザーや、特定のユーザーをフォローしているユーザーなどでターゲットを設定することができます。
このように自社商品・サービスに合わせて細かくターゲティングすることが、企業がSNS広告で失敗しないためのポイントだと言えるでしょう。
効果検証で投稿内容をブラッシュアップ
SNSマーケティングで成果を上げるために欠かせないのが、定期的な効果検証です。投稿・広告出稿の効果検証を怠ると、ソーシャルメディアマーケティングが失敗に終わってしまう可能性は高いと言えるでしょう。
主要SNSの多くは、自身の投稿や出稿した広告がリーチしたユーザー数や反応を確認する機能が備わっています。
ただ漠然と投稿や広告出稿を繰り返すのではなく、効果を分析し試行錯誤を重ねることで、効率的なアプローチにつながります。
ユーザーからの反応が良かった投稿・広告はどういった内容だったのか、反対にユーザーに響かなかった投稿・広告はどこに原因があるのかを検証し、次の投稿や広告出稿に活かしましょう。
ホームページとの連携で相乗効果を
SNSと企業ホームページを連携させることも、SNSマーケティングを成功に導くためのポイントのひとつです。
SNSはフォロワーに対して好きなタイミングで情報発信することができる「プッシュ型」のメディアです。一方で企業ホームページは、サイト内にコンテンツを充実させて、検索エンジン等からの流入を待つ「プル型」のメディアです。
異なる性質を持つSNSとホームページを併用することで、互いの弱点を補いながら効率的にアプローチすることが可能になります。たとえば、ホームページ上で新たなコンテンツを公開した際にSNSで告知することで、新着トピックを速やかに伝えることができるでしょう。
また、SNSの投稿で企業を知ったユーザーが詳細な情報を求めてホームページへと流入、あるいはホームページにタイムラインを埋め込むことでSNSのフォロワー獲得につながり、定期的な接触が可能になるケースも考えられるでしょう。
SNSをビジネスに活用しよう!
今回は、FacebookやTwitter、Instagramの3サービスに焦点を当て、利用状況や活用ポイントをご紹介しました。近年急速に利用者数を増やしているSNSは、個人間のコミュニケーションツールとしてだけでなく、企業においても有効利用されています。
また、SNSと異なる性質を持つホームページをあわせて活用することで、互いの弱点をカバーしつつ効率的に集客・広告することが可能です。SNSマーケティングとともに、ホームページ運用にも同時に取り組むべきだといえるでしょう。
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