ホームページ活用マニュアル2020.09.26[土]
様々なマーケティング手法で人気がある方法
ものやサービスがあふれる現代において、消費者が何を求めているのかを読み解き、ニーズに合った商品やサービスを提供する「マーケティング思考」が企業には求められています。しかし、マーケティングとは言ってもいろいろな方法が存在します。まずはマーケティングというのはどのようなものなのか、どのような方法で行うのかを知っておくことが重要です。そうすることでどのような方法がよく実施されているのか、自分の会社にふさわしい方法はどれなのかがわかってくると言えるでしょう。
マーケティングについて理解しておく
ビジネスの世界において、「マーケティング」という言葉はさまざまな場面で使用されていますが、マーケティングという言葉自体が示す内容は、リサーチや広告宣伝、さらには市場調査など、それぞれの場面によって異なります。
どのような方法で自社の商品を知ってもらうのか、どのような宣伝をすれば効果が出るのか、顧客はどのようなものを求めているのかを調べるなど、全てマーケティングの一環だと言えるでしょう。
米国の経営学者であるドラッカーはマーケティングについて、「マーケティングとは、顧客から始まるビジネス思考である」と述べています。ここで言う「顧客から始まる」とは、お客様の行動や心理を読み解くことから始まるという意味だと考えられます。
さらにドラッカーは、「マーケティングの目的は、販売を不必要にすることだ。マーケティングの目的は、顧客について十分に理解し、顧客に合った製品やサービスが自然に売れるようにすることなのだ」とも述べています。つまりマーケティングは、経営に関わるあらゆることに対して必要なものであり、お客様について理解することから始まる思考法だと言えます。そして、お客様について理解したうえで、顧客のニーズを満たす製品やサービスが自然に売れる環境を整えることがマーケティングの目的と言えるでしょう。
あらかじめ戦略を立てておく
マーケティングを行う場合、事前にどのようにして実行するのか戦略を立てておく必要があります。代表的なマーケティング戦略の手法のひとつとして「STP」が挙げられます。STPとは、セグメンテーション(Segmentation)、ターゲティング(Targeting)、ポジショニング(Positioning)の頭文字を取ったもので、マーケティング論の権威であるフィリップ・コトラーによって提唱されました。
STPでは、ターゲットとなる顧客は誰か、自社や自社製品、サービスをどのように見てもらいたいかを明確化し、ターゲットとなる顧客に対して、どのような価値をどの程度の価格で、どのように提供していくかの計画を立てていきます。
それでは、STPのセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングについて、それぞれ確認しておきましょう。
セグメンテーション(Segmentation)
セグメンテーションとは日本語で「市場細分化」を意味し、顧客の性質によって市場をグループ分けしていくプロセスです。セグメンテーションを行う際の一般的な方法として、顧客の年齢や性別、家族構成などでグループ分けする方法や、製品知識や購買状況などでグループ分けを行う方法があります。
セグメンテーションを行うことによって、実際にどの市場・顧客をターゲットにしていくのかを判断する基準となります。
ターゲティング(Targeting)
基本的に、マーケティングにおいて全ての顧客(不特定多数の顧客)を対象とすることはありえません。セグメンテーションによって市場をグループ分けし、実際にどの市場・顧客をターゲットにしていくかを決めるのがターゲティングです。
セグメンテーションによって細分化したそれぞれの市場の中から、自社や自社製品、サービスを特に求めている市場、あるいは魅力を感じてくれる市場をターゲットとして選定します。
ポジショニング(Positioning)
ターゲットとなる市場が定まったら、市場における自社の「ポジション(位置)」を明確にします。これがポジショニングです。ターゲットとなる市場において、自社や自社製品、サービスが顧客からどのように認識されるかを決定していきます。
例えば、ターゲットに定めた市場が、高くても性能の良いものを求めているとします。その市場の中で、「低価格」であることをアピールしても、顧客は製品に魅力を感じることはありません。つまり、ターゲットに設定した市場で何が求められているのかを把握し、市場のニーズに合ったポジションを確立することが重要になるのです。
どのようなマーケティングが人気なのか
インターネットが普及している現在、多くの企業がインターネットを利用したマーケティングに取り組んでいます。また、スマートフォンやタブレットなど、モバイル端末が急速に普及していることから、インターネットやITを活用したマーケティングの重要性はますます高まることが予測されます。
近年注目を集めるマーケティング手法のひとつに、「オムニチャネル」が挙げられるでしょう。オムニチャネルとは、実店舗はもとより、ECサイトなどのあらゆる販売・流通経路を結合する手法を指します。従来は実店舗のお客様とECサイトを利用するお客様は別々に捉えられていましたが、オムニチャネルによってどこからでも製品やサービスを購入することができる環境を構築することができます。
また、コンテンツマーケティングもインターネットを活用したマーケティング手法と言えるでしょう。コンテンツマーケティングとは、有益な情報を発信することで自社ホームページにターゲットを集客し、製品やサービスの利用につなげるマーケティング手法を指します。検索エンジン最適化を意味するSEO対策も、コンテンツマーケティングの手法のひとつだと言えるでしょう。
オムニチャネルやコンテンツマーケティングだけでなく、「マーケティングオートメーション」や「ビッグデータ」など、Webマーケティング分野を中心に、新たなマーケティング手法や考え方が登場しています。これらの登場の背景には、インターネットやITの発展があると言えるでしょう。
今回は、マーケティングについての考え方や取り組み方、近年注目を集めているマーケティング手法について紹介しました。
マーケティングはあらゆるビジネスシーンで必要になる企業活動そのものであり、経営の基本です。リサーチや広告宣伝、市場調査といったマーケティングの一部を見るのではなく、マーケティングの本質と目的をしっかりと理解することが重要です。今回ご紹介した情報も参考に、顧客について理解して価値を提供するためのマーケティングに取り組みましょう。
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